真夜中から暁へ
記憶を渡る黒い鳥
昔々にいなくなった
巨大な雄々しい黒い鳥

孤独で哀しすぎる朝に
彼はやってきた

「あらまあ、大きな影ですね」

退屈で落ち込んだ
寝る間もない暇なボク

「泣くってどういうことなの?」

教えて
この星の誰より強く大きな鳥よ

ボクを隠した大きな影
残る月の強い光にあてられて
弱い所だけが光った


緑の綺麗な森じゃなく
碧く広大な海でもなくて
灰色の都会で出逢えたのは
ボクの独り言に誘われた
記憶の渡り鳥でした





陽だまりから日陰へ
逃げ込んだ先で笑ってた
背負ったものの重いこと
手放す時に何時かはない

黙って笑うボクの上
鳥は笑わない

「どんな鳴き声を知りたいの?」

教えを
この星に足りない大きな強さを

「生まれたままに声を伸ばせ、
受け継いだ強い色に染まればいい」
大地に響いた鳥の声


黒く大きな手のひらで
あおぐ大空に風は舞った
よどんだ心のままで泣けたのは
ボクの独りよがりと笑ってよ
太古に消えた鳥の声

だけど
今はただの影でしかなくて
記憶の底に沈んだままで
哀しいのはオマエでしょう
なのに泣けないの?

真夜中から暁へ
記憶を渡る黒い鳥
さっきまでここにいた
飛べずにいた哀しい黒い鳥

泣きつかれたボクの耳に
今でも届くよ




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

恐竜の影

大地に残る、あなたの名残。
それは時に切なくなるの。
なぐさめの言葉は…わかりますか?

閲覧数:61

投稿日:2009/10/29 03:08:18

文字数:562文字

カテゴリ:歌詞

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