くろいとり
このたびは拙作「くろいとり」をご視聴いただきありがとうございます。
「くろいとり」の世界観や歌詞には、作品内では語られない民俗的な風習や人物の前提などが盛り込まれており、多少不親切で分かりにくいものとなっております。
本テキストは拙作を気に入って頂けた方々に向け、より理解を深めて頂けるよう作品制作中の端書を公開するものです。
一切推敲された文章ではないためお見苦しい言葉選びや読み難い部分がございますが、作品の世界をより楽しむ一助になれば幸いです。
また、質問などございましたら出来得る範囲でお答えしますのでpiapro内メッセージもしくはTwitterにて連絡をお願いいたします。
―以下端書の内容
・僕について
不義により生まれた忌子の烏天狗。
神社の境内に棄てられ、そのまま誰に愛されることも無く育った子。
自分は烏天狗だと知らないが、神社に来る子どもたちとはあきらかに違う自分の姿かたちから人ではない、少なくとも彼らとは違う生き物だということは理解している。
未熟な烏天狗なので、人間たちにはその姿は見えない。
うそかえの歌を聞いて「僕はなかったことにされたのだ」と気付き、生まれてこない方がよかったのかと悩む。
「天神様」のもとへ救いを求めて行こうとするが、自死した者の魂は天界にも地獄にも行けずに辺獄を彷徨うため、たどりつけずにその命を終える。
・天神様
ここでは、子供の無病息災を願うときに人間が縋る神。
転じて子供の魂を守ると言われる神。
自死した者にまみえることは無い。
・鷽替え神事
「天神様」を奉る神社で新年に行われる行事。
前年の良くなかったことを木彫りの鷽(ウソ)に当てて、「かえましょ」の掛け声とともに参加者の間でそれを交換しあい、凶事を遠ざけて新年がより良いものになるように願うもの。
・かの修羅
宮沢賢治。「丘の眩惑」より。
くろいとり_事前知識と端書
こちらの作品の事前知識と制作当時の端書です。
https://www.youtube.com/watch?v=ik83wJzg0Qw
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42212955
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