色のない夜を明かし
伸ばす腕 触れた朝の陽
彷徨った 冷たい夢の中
聞こえてた 道標
芽吹いた願い 開くその場所に
光 あるのなら…
季節を待ちきれず 咲いた春の花
真っ白な歩道「気づいて」と泣く
溶けていく昨日に 流されないよう
小さく奏でる 時のうた
色づいていく街並み
想い出を刻む朝の陽
迷い道 慣れない温もりが
この先も 道標
膨らんだ願い 開くこの場所に
祈り 届くなら…
季節を待ちきれず 咲いた春の花
沢山の出会いに「ありがとう」と泣く
消えていくこの日に 色を残せるよう
小さく奏でる 時のうた
また巡る夢に想いを馳せ
少し俯く
儚く空を舞う 薄紅の涙
心に落ちて 優しさ咲かす
「さよなら」と言えずに 刹那で揺れてた
季節を見送る 春の花
いろのないよるをあかし
のばすうで ふれたあさのひ
さまよった つめたいゆめのなか
きこえてた みちしるべ
めぶいたねがい ひらくそのばしょに
ひかりあるのなら…
きせつをまちきれず さいたはるのはな
まっしろなほどう 「きづいて」となく
とけていくきのうに ながされないよう
ちいさくかなでる ときのうた
いろづいていくまちなみ
おもいでをきざむ あさのひ
まよいみち なれないぬくもりが
このさきも みちしるべ
ふくらんだねがい ひらくこのばしょに
いのり とどくなら…
きせつをまちきれず さいたはるのはな
たくさんのであいに 「ありがとう」となく
きえていくこのひに いろをのこせるよう
ちいさくかなでる ときのうた
まためぐるゆめにおもいをはせ
すこしうつむく
はかなくそらをまう うすべにのなみだ
こころにおちて やさしささかす
「さよなら」といえずに せつなでゆれてた
きせつをみおくる はるのはな
春の花(仮)
まだ雪が残る中咲いてしまった「桜」が散るまでを描いています。
「桜」と直接表現するのではなく「春の花」としました。
まだ世界は冬だということ、その冬に「春」が咲くことで、ちょっとしたそぐわなさが感じられるのではと思います。
Aメロは主に「桜から見た世界」を、Bメロは「桜の心象」を描いていますが、サビは俯瞰的に描きました。
自分が咲くべき場所、あるべき場所
そこにあるものが優しい世界であってほしい
自分を受け入れてもらえる世界であってほしい
でも、誰にも気づかれないのかもしれない。
それでも、そこに「わたしがいた」という事実が残せるなら…
誰かの心に、わたしが残るなら…。
そういった心の葛藤を、桜が咲いて散っていく過程になぞらえました。
1番のAメロではまだ主人公は不安でいっぱいです。でも幸せをあきらめてはいません。人の優しさを信じたい心がどこかにあります。
2番のAメロで春の気配が出てきます。自分に向けられる優しさはまだ実感がなくても、人はわたしが思うより優しいのかもしれないと考え始めます。
1番のBメロの「芽吹いた願い開くその場所に」
2番のBメロの「膨らんだ願い開くこの場所に」
では少し時間が進んでいます。
「芽吹いた」でまだこれから進んでいくという始まりの段階、続く「その場所」=まだそこには立っていない、のに対して「膨らんだ」で今まさに咲こうとしている状態、続く「この場所」で、もう本人は「咲く場所に立ってる」ことになります。
1番のサビ
まだ不安で埋められた心で、気づいてほしいと泣くことしかできません。
溶けていく昨日、は雪解けそして時間の流れ。
その中でも自分らしくいたいと自分に言い聞かせます。
2番のサビ
人の優しさに触れた主人公は今度は嬉しくて泣きます。
きっとこの人達もいつかはいなくなってしまう。それでも、過ごした想い出に自分という存在を残せたらいい、と願います。
C
これからやってくる知らない世界に少し不安を感じて、一瞬また下を向いてしまいます。それでもまた前を向く
ラスサビ
主人公の存在は小さなものだったかもしれない。
でも、彼女はたしかに、周りの人達の心に何かを残せた。
彼女自身も「優しさを与えることができる存在」だった。
人を大事にする人間だからこそ自分からさよならは言えない。
その悲しみも「薄紅の涙」に含めました
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