瞳ためらってる　感情がせめぎあう　声が奪われる
胸騒ぎの栓を外し　熱は灯されるけれど
そっと目を伏せた　貴方を見ないよう

寄せて返す波打ち際　侵されてく蜃気楼
どうして　揺らいでる感情花火
どうして　歪みだす御伽噺
どうして　歩けない　住み慣れた街
そうして　失えば大きな代償

貴方と最後の時を　貴方と最後の夜を
貴方と最後の夢を　貴方と最後の愛を
どんな言葉を用意したって　乱れていくまどろこしさは
私じゃなくても伝わらない　私じゃなくても伝わらない

瞳語りだす　感情があふれだす　声が役立たず
一人きりで生んだ愛は　貴方が想像するより
ずっと儚くて　さながら通り雨

思いの丈降り続ける　私だけの蜃気楼
いつか　生き延びた孤独の果て
いつか　心臓まで泡になって
いつか　跡もなく忘られるなら
いっそ　エンディングの前で止めて

貴方と最後の時を　貴方と最後の夜を
貴方と最後の夢を　貴方と最後の愛を
どんな言葉を用意したって　乱れていく好きの気持ちは
私じゃなくても言えはしない　私じゃなくても癒えはしない

ライセンス

マーメイド・シンキロウ【♪】

ふぎ

しゃっかろーさんの歌詞募集に宛てて。
採用いただきました！→http://piapro.jp/t/J0A0

人魚姫になぞらえて、言葉にならないもどかしさをイメージして書きました。
恋のもどかしさよりも、想いを告げられない、その難しさをテーマにしました。

Bメロの韻と、サビの繰り返しを意識しました。
二回目のBメロの「泡になって」は、「あぶくになって」の読みでお願いします。

その他の読みは、このページの左上（タイトルの下部）からアクセスできる＜前のバージョン＞に掲載した、ひらがなverを参照いただけると幸いです。

音数を外したところは、Bメロの2～5行目の部分のみになっています。
繰り返しが印象的なメロディが素敵だったので、歌詞も繰り返したくて、各行の冒頭を3行目の音数で合わせました。