どうして?あんたはあたしの片割れなのに
どうして?何勝手なことやってんのよ
愛車であるロードローラーを時速ぶっちぎり以上で走らせ、卑怯オレンジこと鏡音リンは、レンの救出に向かった。
ジャスティスの基地の少し遠くで止めて、リンは『鏡音レン』の反応を探す。
(場所は、地下。ここから見て・・・ルートは・・・)
リンはいつに無く真剣な表情をしている。
みんなの手前、笑って出てきたが、心の中は大嵐だった。空の青さと反比例するような。
少々やりにくいが、通気口から進入する方法を使った。
邪魔が入らないように慎重にトラップを仕掛けながら、リンは確実にレンのいる格納庫に近づいていった。
捏造したカードキーで進入すると・・・
(レン!!!)
ぐったりと、まるで死んだような姿の、リンとそっくりな少年がそこにいた。
「こんな狭いところに・・・今助けるからね」
リンはノートパソコンを開きレンのコードと自分のコードを繋げた。
「本部に連絡します。『鏡音リン』が『鏡音レン』を『サルベージ』します」
『いいのか?大きな負担になるぞ』
「レン、あたしを信じてこんなことしたんだと思うの。だから・・・」
『了解。実行せよ』
本部のGOサインを受けてリンは組み込まれたプログラムを起動させた。
鏡に映った自分の分身、対となる存在・・・そういうコンセプトの元に生まれた『鏡音リン』と『鏡音レン』。
片方の身に致命的なダメージがあったとき、もう片方がもとのデータを修復させることができるプログラム・・・「サルベージ」。
当然条件は多いし、負担も大きい。
でも、通じ合える二人だからこそなせる技。
(レン・・・レン・・・どこにいるの、レン・・・)
かすかなレンの反応を探してリンは意識の中の空間を彷徨った。
レン、レン、聞こえるでしょ。
あたしはアンタ
アンタはあたし
ほら、ほら答えなさい
あたしはアンタ
アンタはあたし
あたしたちは二人で一つ
あたしはアンタ
アンタはあたし
キミ、ハ、ボク
(!!)
全神経を集中させて、レンの意識を呼んだ。
キーボードを打つ指は自然に早くなる、鼓動が激しくなる、
「・・・・・・レーン!!!」
叫んだ。そのとき
「・・・り、ん」
そっくりな男の子、が目を開いた。
「・・・」
ぺちっ
「ばかっ!」
「ごめんなさい・・・」
レンは泣いていた。リンの頬にも水滴が流れていた。
あとは脱出だった。
できる限り走って、追いかけられたらバナナの皮を投げつけて、
「本部?鏡音リン、鏡音レンを救出完了!」
『すぐもどってきなさい!』
「みんな、ごめんなさい」
『レンちゃん、無事なの?リンちゃんも?・・・よかったぁぁぁ!』
『リン!レン!ごめん!俺のせいで!!』
「「その声はバカイト兄!」」
『無駄話の暇は無かろう。早く戻られよ』
「「おk」」
リンはロードローラーのキーを回した。
「・・・・・・レン」
「なに?」
「おかえり」
「・・・ただいま」
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那薇
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万々歳は飲み込んで
ああでもないこうでもない原因推測をぶちまけて
一つ覚えで悪かったね
まあしょうがない しょうがない 防衛本能はシタタカに
煙たい倫理は置いといて
あんなこと そんなこと煩悩妄執もハツラツと
聞きた...インビジブル_歌詞

kemu
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