冷やしラーメンのスープを海洋に満たして
南極の氷をぷかぷかと浮かべてる
踊りだしさうな細切りの卵焼きは
雲間から射し込んだ陽の光だつた

時候の挨拶を全く無視するかのやうに
今年の夏は冷蔵庫のやうにばかに冷たい
隣の町の祭りのりんご飴だけが
相変らず言つてる「暑いねえ」と

真冬にアイスクリームを食べるやうに
遅れた暑中見舞がやつと届く
お中元を今年は忘れてゐたね
別に待つてもゐなかつたみたいだけど

冷やしラーメンを食べた後のやうな雨上がりには
ところどころ水たまりになつてゐたりゐなかつたり
どこかの国の八月の雨温図では
九月と七月の間に水が溜まらない

をかしな形の雲に名前を付けるとき
「わたあめ」つていふほどの機転はぼくにはなかつた
ただどこかへ行きたいなあと無性に思つてゐた
積乱雲とか巻雲とか習ふよりずつと前に

真冬にアイスクリームを食べるやうに
遅れた暑中見舞がやつと届く
お中元を今年は忘れてゐたね
別に待つてもゐなかつたみたいだけど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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暑中見舞

閲覧数:43

投稿日:2016/10/04 00:31:42

文字数:429文字

カテゴリ:歌詞

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