星屑で縫い上げたイカロスの翼みたく
海の見える景色は瓦礫に変わる
神様の気まぐれで冷たい雨に流れて
軍靴の音色が無情に響く
駆け抜けた先で見上げた流れ星
繋いだ左手は少し震えて
右手で触れる涸れ果てた涙の痕
柔らかな瞳に交わした約束
優しい世界をきっと君に見せてあげる
この両手が届くなら空だって飛んでやる
眩しい光が深い闇の中に沈んだとしても見つけ出すよ
翼をもぎ取られ勇者は海へ落ちた
心無く寄り添う嘲りの歌
侮蔑の眼差しが二人を包み込んで
空虚な歌声が木霊する
真夜中に染まる古びた時計台で
いつか来る朝日を待ち焦がれている
絡めた指先 ゆらゆら揺れる街灯
抱き寄せた華奢な肩を映して
どうか神様もう一度救いの手を差し伸べてよ
この両手が代償に壊れても構わない
ビー玉みたいな言葉一つ
積み重ねていけたなら聞こえるかな
そして古びた時計は軋んだ音を鳴らす
水飛沫を上げて針は進んだ
柔らかな瞳 千切れた鋼の羽
繋いだ右手にもう一度誓うよ
優しい世界をきっと君に見せてあげる
この両手が焼け落ちて消え去ってしまっても
ハリボテの羽が崩れ落ちて
海に沈んだとしても構わない
優しい世界をきっと君に見せてあげる
この両手が届くなら空だって飛んでやる
眩しい光をきっと君の元へ届けるよ
だから笑っていて
ひらがなver.
ほしくずでぬいーあーげーた いかろすのつばーさーみたく
うみのみえるけーしーきは がーれきーにかーわるー
かみさまのきまーぐーれーでー つめたいあめーにながれて
ぐんくつのねいろがむーじょーおに ひーびく
かけぬけたさーきーでみあげたながれぼし
つないだひだーりーてーはすーこしーふるーえてー
みーぎてでふっれーるかれっはてたなーみだっのあーとー
やーわらかなーひとみにかーわした・やくそくっ
やっさしいせーかいをきっときみにみせてーあげる
このりょおーてがとーどくなら そーらだーあって とーんでやるっ!
まっぶしいひーかりが ふかいやみのなかにしずんだとしてもーみつけだーすーよー
つばさをもぎとーらーれ ゆうしゃはうみーへおちた
こころなくよーりーそーう あーざけーりのーうたー
ぶべつのまなーざーしーが ふたりをつつーみーこんで
くうきょなうたごーが こーっだまっすっる
まーよなかっにそまーる ふるーびたとけいだいっで
いーつかくる あさっひをまちこーがーれーてる
かーさねーた ゆっびさーき ゆらーゆらゆれるがいとーう
だーきよせたーほそいかーたを うつっ・しっ・てっ!
どうか かーみさーま もういちど すくい のてを さしのーべてよ
このりょおーてがだーいしょうにこーわれてもかーまわない
びいっだまっみーたいな ことばひとつ
つみかさねていけたなら きこえる かーなー
そしてふるびたとけいはきしんだおとをならーす
みずしぶきをあげてはーりはーすすーんだー
やーわらっかなひーとーみ ちぎれたはーがねのはーね
つーないだ・みぎてに もういちどちかうよ
やっさしいせーかいをきっときみにみせてーあげる
このりょおーてが やーけおちて きえさーあって しーまあっても
はっりぼってのはねが くずれおちて
うみにーしずんだとしてもーかまわなーい
やっさしいせーかいをきっときみにみせてーあげる
このりょおーてがとーどくなら そーらだーあって とーんでやるっ!
まっぶしいひーかりを きっと きみの もとへーとどけるよ
だからーわらあってーいーてー
Honey*Candle
まちすさんの楽曲への応募作品
http://piapro.jp/t/MII_
・変更点 2A並びに2Bに微修正
――だけど僕らはイカロスの
――鉄の勇気を受け継いで
今から数千年前寒冷化が進むと共に多くの民族の間で大きな争いがありました。
イカロスの舞台であるエーゲ海も例外は無く。
クレタ島の民族もギリシアの侵攻を受けて成す術も無く滅んでいきました。
女王を中心とした祭祀信仰を旨とした諸国は戦争には優れていなかったのです。
敗戦国は例外なく土地も資源も奪われ信仰すらも蹂躙されていきます。
クレタ島の信仰もまた例外なくギリシアの引き立て役として貶められていくのです。
そうしてイカロスという偶像が生まれます。クレタの愚かしさの象徴として。
多くの絵画や詩ではイカロスは勇者ではなく愚か者として捕らえられています。
ギリシアの侵略を正当化しクレタはその愚かさ故に滅んだのだと言わんばかりに。
しかしそんなイカロスを賛美した作品というのも決して少なくはありません。
日本でよく歌われる「勇気一つを友にして」もそんな作品の一つです。
作詞の片岡がどういった意図で作品を書いたかは今となってはわかりませんが、
無謀にも蝋で固めた翼で単身大空へ挑んだイカロスの姿には
成す術も無くしかし必死に自分達の国を守ろうとしたであろうクレタの人々を思わずにはいられません。
グリフォンという神獣はクレタでは女王の守り神として描かれています。
イカロスの翼と翼を持つ神獣グリフォンの姿。なんだか夢が膨らみまくりんぐです。
今回はそんな片岡の見たであろうイカロスの世界をリスペクトしつつ
時に幻想的であり時に無情である人間の世界を描きながら
片岡の詩の世界に対するアプローチとして作品を仕上げてみました。
書き手が多くを語るのは野暮というものかもしれませんが
この曲を通じてイカロスの世界に興味を持って頂ければ物書き冥利に尽きるというものです。
そんなわけで引き続き御意見・御質問・御要望承ります。
この作品が御気に召せば幸いでございます。それではよろしくお願いします。
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