青葉揺すれて清白菜(すずしろな)
盗人花なぞ目もくれぬ
民草(たみくさ)飢えては鐘の声
渡るは禍霊(まがつひ)漫ろう(すずろう)渇き

とある昔の戦場(いくさば)に
地を這い泥呑み生きる者
呼ぶは祟りか人買いか
据えた瞳で行くけもの

吟情至るは理(ことわり)よ
故も知らせぬその心
あわれ恋水(こひみず)満ちみちて
けものは男と相成った


仙果望みて玉の緒を
結び絡みて咎なるか
荒れ野響けや雲海(うんが)たれ
溺れや廻れる万億那由他

祭りや囃子や音もせで
胸を打つるは彼の指か
「名も無き身なれど我が花を
摘み取るあやつは舞姫ぞ」

とくとく見れ見れその姿
荒む眼(まなこ)は艶やかに
妙音(たえね)唄うはそにどりか
男は華へと咲き乱る


四肢を振るうて鈴を得て
紗に瑠璃錦糸と纏えども
縁は違えて交わらず
腹に据えたる心やいずこ

王に召します彼の男
偶さか(たまさか)まさかを幾度経て
ついぞ望みを果たそうと
花の折り手にまみえたが

「      」

柘榴の如き舌先に
潜む音はあや聞き慣れず
知らず得ていた鳥の名は
飛ばぬ尾羽を世に広げ


とある乱世の国に在り
吟上玉華(ぎんじょうぎょっか)と唄われた
妙なる調べの、まいひめ在りやと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

まいひめ

書きかけなので、ストーリーはあとで載っけます。

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一応完成。

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ちまっと改変。以下妄想。


時は戦国――地には獣が空には鳥が、いずれも骸を狙って憚るまさしく乱世の名が相応しいと或る時代のと或る国にて。生の儚さに涙し諦める者が後を断たない中、地に這いつくばりながらしっかりと生き抜く乞食がいた。喰うか喰われるか…荒む性根が世のことわりとして通じるのとは対照的に、貴族らの生活は栄華を極める。
ある日のこと。そんな見栄や誇示が主体の王族披露の祭にて。男は一人の舞手に恋をする。一目で世界が変わった男…彼は下級女官である彼女に会いたいがため、王宮付きの楽士にまで登りつめた。
しかし、それは同時に彼女との隔たりを決定づけるものとなる。都中の貴族王族、果ては皇后の寵愛すら得た男と一介の下級女官。限りなく一方通行の恋心を抱えながら、いつしか男は「この国にこの人あり」と後に唄われるほどの伝説と化す………

ようは元平民→→→→→→→→→→→→→∥女官< スゴイオヒトガイルモノネェ
そんなお話を妄想した。「そにどり」の「そに」は立つ鳥って書くんだけど常用外過ぎてでてこないよ<ホケー

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使用していた語に不適切な言葉がありました。失念どころでは済まされません…タグにて指摘して下さった方ありがとうございます。表記は変更しましたが、忘れないためにもタグはそのままにしておきますね。

閲覧数:231

投稿日:2012/01/28 21:11:48

文字数:530文字

カテゴリ:歌詞

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