進む先には ただ荒れた大地だけ
僕は独りで 歩き続けた
その先に何があるかなんて今はわからないけど

それでも僕は未だ見ぬ楽園を求めて
孤独だけを 旅の友に
進み続けることを 誓ったんだ

黄昏に日は沈み 「今日はここまでにしよう」と
投げ出した足はもう 震えが止まらなくて
明日も続くこの旅が どうして色を失っていく
ふと気付いた時には 頬が濡れていたんだ
やり場もなく 見上げた空には
半分欠けた 月が嘲笑(わら)っていた

俯く先に 間延びした黒い影
少女は独り 立ち尽くしてた
その瞳にはどこか遠くの景色が映っていた

「どこにいくんだい?」 そう問いかける僕の声
たたずむ二人 吹きすさぶ風の中そう聞こえたんだ
「楽園へ」

辺りは闇に染まり 「今日はここらで泊まろう」
腰を下ろす傍に もう一つ音が鳴り響く
明日はどこへ向かおうか そんなことを考えながら
ふと感じた温もりが 身に染みていたんだ

「さあ行こうか」 朝露にこだまする声
問いかけてくる視線に ただ一言答えたんだ
「楽園へ」

暁に日は昇り 「今日はどっちへ行こうか?」
踏み出した足はもう 確かに大地踏みしめ
これから始まる旅が 目の前のこの道々が
どこへと続いてるか 今はわからないけど

二人は肩を並べ 同じ道を歩んでいく
そうして過ごす日々は とても温かくて
色鮮やかな旅を 温もりをくれる君を
決して手放さないと 僕は胸に誓った

あの時見た 半月は今も
僕のことを 嘲笑(わら)ってるだろうか
そうして今 見上げた空には
翳りのない 満月が微笑んでいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ヤングトラベラーズ

Theme : 楽園を探し求める少年と少女の物語。
SubTheme : 独りじゃないことの強さを知る物語。

作詞・作曲 RITZ

閲覧数:124

投稿日:2019/12/31 18:17:33

文字数:670文字

カテゴリ:歌詞

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