遠く 遠く 夜の波間に 小舟を浮かべて
いつかは訪れるこの日に立ち会い
旅立ちの灯火を掲げた

炎に揺れる 君の寝顔は とても穏やかで
いつまでも覚えていられるように
その顔を瞳に焼き付けた

本当なら枯れていくその肉体の傍らで
ずっと寄り添っていたかった

そう--

ずっと一緒に居たかった
もっと抱きしめていたかった
たくさん笑っていたかった

こんな自然な思いが許されないなんて
誰が決めたことなの?

認めたくない衝動が
君の足に縋り付いて
別れの進行を遅らせる

時間よ、いっそこのまま止まって欲しい


遙か 遙か 逝ってしまった 君の亡骸を
見えなくなってもこの場から離れられず
別れを断ち切れないまま

瞳にゆれる ぼやけた景色は とても優しくて
いつまでも浸っていられるように
そっと身を支えてくれていた

本当なら動かないその肉体を連れ帰り
今更ながら飯事やろう

そう--

ずっと一緒に居たかった
もっと抱きしめていたかった
たくさん笑っていたかった

生きていくことがこんなに辛いなんて
誰も望んではいないのに

胸締め付ける苦痛が
君の姿を追いかけて
魂の行方を危ぶませる

世界よ、いっそこのまま閉じて欲しい


そう--

ずっと一緒に居たかった
もっと抱きしめていたかった
たくさん笑っていたかった

愛していた 君のこと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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葬舟流し

閲覧数:182

投稿日:2009/09/09 11:34:43

文字数:579文字

カテゴリ:歌詞

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