8月15日ぐらいの午前12半ぐらいのこと。


天気が良い...ていうか病気になりそうなくらいに。無駄に辛い。
こんなんだから温暖化が進むんだよ...こーいうことに税金使えよ...。
と、まぁ現実逃避、現実逃避。
そんなことをしても暇なことは知っているんだが。
こんな時に人を呼んでもこないだろう、この異常気象のせいで。
少し日陰に入ろうとすると、

「ミカちゃーん!」

うぉうふ。
人が少ないから逆にびっくりするものなのか。
...暇だからつき合わさせてみるか。
こんな日に出ているのは私ぐらいしかいないだろう。うん。

「何ー?」

「一緒にあそぼおよー!」

まさかのフル大声。
こやつは迷惑というものをし知らないのか。
兎も角、日陰に入らないと熱中症になるぞ、とだけは言っておいた。



「でもさー、やっぱ夏は嫌いかなー」

「それは皆です。」

彼はそこら辺でにゃーにゃー鳴いてたネコを撫でていた。
いやそのネコ嫌がってないか?まぁいいけど。
あと、ふてぶてしすぎ。

「あっネコちゃん!」

あーあ。やると思った。
一応ここらへん信号機あるから、大丈夫かな。
....と思っていたら。

...トラックの轟音が耳に響く。痛いくらいに。
『あぁ逃げ出した猫の後を追いかけて
 飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機。』

バッと通ったトラックが、彼を引きずる。
普通のような事故で
私にとっては普通じゃない事故。
目の前で
目の前で、私の友人が

轢かれた。

トラックの下から血しぶきが舞い上がる。
血の香りが、いつの間にかここに帰ってきていた猫のにおいとまじあわって、気持ち悪い。
少し、吐きそうになって、むせ返った。
そんな朦朧とした意識の中で見えたもの。
ここにいるはずのない、都会にいるわけがない、
陽炎が、いた。
『嘘じゃないぞ』
と、私は言われた瞬間、蝉の音、水色の空の中で
私は倒れた。

ライセンス

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  • この作品を改変しないで下さい

カゲロウデイズ【前編】

自然の敵Pこと、じんさんのhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm15751190
の妄想が広がったものを投稿させていただきました。
ループ系っていうのは難しいですね...。

閲覧数:347

投稿日:2011/10/13 06:02:29

文字数:810文字

カテゴリ:小説

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