学校の昼休み。
グミは昨日の帯人とのやり取りが忘れられず、ぼーっとしたまま黒板を見つめていた。今日は帯人が運よく休んでくれたが、正直グミは帯人にどんな顔をして会えばいいか全く分からなかった。そのせいかさっきまでの授業も頭に入っていない。
…あたし、学校ではクールキャラのつもりだったのに…何か昨日ので色々崩壊した気がするようなしないような……。
「グミ?」
「うわぁっ!!」
ミクに突然話し掛けられグミは椅子ごとひっくり返った。
「ちょっ!何!?グミ、大丈夫?」
「あー…、うん、ごめん」
グミは倒れた椅子を立て直して座り、ミクの方を見た。
「で、何?」
「…さっきのグミ、動きがトビウオみたいだったね…」
「その話はもういい!!もういいから何!?」
「うわーそのテンパり加減相変わらずイジりがいがあr」
「あーもう、うるさーい!!」
…………………。
はっ!
グミが叫んだおかげで教室が静まりかえってしまった。
「あー……、えっと、ごめんなさい。き…気にしないで?」
…………………。
しばし沈黙が続いた。
「グミのキャラ崩壊したね」
「アンタのせいでしょ!!!」
*** **** ***
「…今日は酷い目にあった……」
学校が終わって帰宅途中、グミはげっそりとした表情で自宅に向かっていた。
「うーん、何か今日だけで眉間に皴が増えたような……んにゃ!?」
唐突にグミは真横のケーキ屋さんの窓にものすごくキレのある動きで張り付いた。
「…にんじんケーキ……」
見るとケーキ屋さんの中で《季節限定販売》と書かれたオレンジ色のケーキがある。グミの目の色が深く淀んだモノからキラッキラなモノに変化した。
「食べ…た、い…」
思わず洩れてしまった言葉を慌てて自分の理性で抑えつけた。今ここでこれを買ってしまったら欲しい洋服が買えなくなるし、何より…太る。
「うぅー」
悔しそうに唇を噛み締めていたグミの目にあるモノが飛び込んできた。
チョコレートのムース。
あれは、あの人の――…
そう考えていた突如、グミの上がいきなり暗くなった。
「………ふぇ?」
「今日は」
真っ白くて綺麗な指がグミの右手に触れた。
「帯…………、人?」
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ゆるりー
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