朝起きて　「おはよう」を言える
それだけで　喝采を浴びる　気分
目で見える　優先順位は
僕だけに　優しいっていう　事実

君に会って知ったこと　君にあって僕にない
過去と未来どっちなら　もらうことができたっけ？

どこまでも満たされていく　空っぽのはずのこのこころ
いままでに見てきたものが　なんだか笑えるほど瑣末
つむじからつまさきまでに　つまったすてきななにもかも
わからないことばっかりの　僕には教えてほしいんだ


「さよなら」や　「おやすみ」を言える
そんなのが　特別なことだ　なんて
あの日から　抱きしめたままの
信じても　いいんだっていう　言葉

隣り合って触れたこと　君が生んだこの世界
白い息は大気へと　笑い声は光へと

柔らかなぬくもりがまた　額を撫でてはささやいた
羽ばたこうとは思わない　刷り込みの解けぬ鳥の雛
求めてはまた与えられ　劣情ばかりがかさを増す
せめてものはなむけならば　いいわけひとつで構わない


どこまでも満たされていた　空っぽのはずのこのこころ
いままでに見てきたものが　なんだか苦しいほど大事
怒らないから話してよ　いままでについた嘘の数
君のことならなんだって　僕には教えてほしいんだ

愛してたのは本当だと　

嘘でもいいからささやいて