「あの街に戻りたい」と そんな希望すらも
無いまま 飛び乗った
「お客様どこまで」どこでもいいよ
濁った雪 抜けて

もういいんだ これで
空の黒い方向へ走る
歩道の人混み 避けて
街灯の虫がよく見える

かかる金なんて気にすれば終わりだ
崖に止まってくれてもいいのさ

「あの街に戻りたい」と そんな希望すらも
無いまま 飛び乗った
名前も忘れてる誰かの
手編みのマフラーは冷たい

日は落ちて星は無い
逸れれば喧嘩ばかりなんだよ
だから僕は嫌なのに
スピードを上げて今だけ

「こんな所まで来ていいのかい」
全くお人好しばかりで嫌だね

すぐ皮の出来栄えを 気にするけれど
どうせ脱ぐくせに
これは君にあげる臨時ボーナスだ
焼肉でも食べて

神様から借りた身体
宿されて消えない心
贈り物なんてすぐにさ
壊れて 崩れ 挫けてしまう

母校もふるさとも あいつの家も
もう帰りたくない
もしできるのならば 全財産で
腹を借りて春を

死んだ母からドライバーから神から
借りてばかり
もしできるなら
愛情のシングルベッドで
春が欲しい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Taxi(umbilical spring)

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投稿日:2023/11/03 17:56:02

文字数:467文字

カテゴリ:歌詞

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