フィクション
自分を嫌いだと言っておけば
許されるような気がしていた
歪んだ自己愛の犠牲者よ
どいつもこいつも自分が大事なんだ
愛されていたはずの君は
汚れないために空へ落ちた
青く澄んでいく遠い夏が
待ち遠しくて窓を開けた
死とは救いだと 悟った顔した延長戦
5月の風掠む 君の髪を重ねている
それは素晴らしい錯覚だ
何もわかっていなかった
誰もが特別だから
神は君を選ばなかった だけ
鐘が鳴って死んでく日 知らない顔で君が笑う
また来世で会おう 光が胸を満たしていく
それは素晴らしい錯覚だ
これからどう生きてけばいいの
甘ったれな僕らには
残酷で美しすぎた戯作
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