錆び付いた 孤独の片隅で
消えかけた灯火 傷の跡
憎らしいほど 綺麗に微笑(わら)って
「ほらおいで」と 飴を差し出した
ああ 飢えた躰 水をくれた声
その温もりは もうどこにもない
誮(やさ)しい花 ひらひら舞いて
宙に弄(あそ)ばれていく
貴女の手の中で転がされた 儚い甘美
煌く鳥 ふらふら堕ちて
土に汚れていく
まるで心臓(こころ)を射止められた 哀れな僕のよう
「愛してる」と 嘯く貴女は
強かで 夢見がちな小人(こども)
ああ 残された熱を 守りたくて
白い虚空を 手繰り寄せる
揺蕩う風 さらさら凪いで
指をすり抜けていく
手を伸ばす暇さえも 僕に与えてはくれない
輝く月 ゆらゆら揺れて
朧(おぼろ)に照らしてゆく
まるであてのない往く道を 嗤っているようで
泡となり消えた 愛しい影
伝えられなかった 僕の想い
誮しい花 ひらひら散りて
永遠(とわ)に色褪せずに
夢も世界も空も時間(とき)も すべて止まったまま
忘れない でも思い出さない
ひとりで歩いていく
ちぎれそうな切なさを 胸に 燻らせたまま
振り返らずに手を振るから
どうか 幸せあれ
枯れた頬にひとしずくの 願い玉が降り注ぐ
「いつか また 会う日まで」
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