生活の合間に時折引く風邪が苦手で
日に日に酷くなる咳に 弱さを実感して
毛布にくるまりながら思った
僕は今 あたたかい地獄の中にいるんだよ

いつか踏み出した 最初の一歩が
背伸びをしていた影が まっすぐ伸びて
今日に至るまで迷い続けていた
箒星になった透明な魔法を追い掛けて

このゲームに攻略法が無いことは分かっていた
朝七時のニュースに載る勝ち組たち
他愛無い比較や自己卑下が癖になって
僕でしかない 笑い方や語彙を知っていった

瞼の奥の染み付いた「たられば」と
剥がれなくなった呪いや祈りと
今日に至るまで 分かり合おうとしている
語って 歌って 叫んで

肉体を通して知る痛み 喉の奥の嗄れた波形の音
世界と僕の境目
ああ 明日、カエルの雨が降るなら
どんな明後日がやってくるだろうか

いつか まだ死なないで良かったと
思える日が来るとしたら
どんな言葉と出会えるだろうか
どんな感情と

瞼の奥の染み付いた「たられば」と
失くせなくなった呪いや祈りへと
あたたかい地獄で 手を伸ばそうとしている
抱き締められるように

薄明かりの橙 夜光塗料の街
暗闇の中で感じる喧騒 溶けあっていく
言葉にできない感情を知るとき
拙い比喩のなかで僕のものになる

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

Hug

閲覧数:48

投稿日:2026/02/04 19:23:19

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました