【小説】『亞北田ネルルの暴走(前編)』

投稿日:2008/05/01 01:33:57 | 文字数:3,145文字 | 閲覧数:475 | カテゴリ:その他

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どもー!「真っ赤な気違い」タラバです。
今回は『タラバ場ガニニの暴走』でお送りします。

前回から考えていたプロットの内、もっとも危険な選択肢を選んでしまいました。こんなに暴走できることなんて滅多に無いので、テンション特盛駄々漏れでやらせていただきました!

モハヤニコソウオマージュデモナンデモナイヨ?

別に何か恨みがあるわけではありません。ピアプロさん許してください。

続きはここっちゃよ!
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前回こちら

http://piapro.jp/a/content/?id=of2t8ddvqyovhskb

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亞北田ネルルの暴走

前回までのあらすじ

ついに宿敵、鏡音リンをDEN2時代の秘密兵器で葬り去った亞北ネル。
戦いの末、愛する鏡音レンきゅんを手に入れた亞北ネルは、炎に包まれるAKBを後に、逃げるようにして、ニコニコ荘への帰路に付いた。

てか、前作参照おk?

第一章

「ふーん。これがVOCALOID?へぇー。」
隣音サイが乗り出す様にして眺めている。
「こら、あんまり近づくなっちゃ!サイさんも、ハク姉さんもなんで人の部屋まで入ってきてるんですか!」
私の4畳半一間には今、レンきゅんを含め4人が集まっている。ノパソ以外にさしたる家具がないとはいえ、やはり少々狭い。
「こ、これがあれば、あたしの歌もランキング1位に…。」
「「いや、それムリ。」」
「ぐっはぁ!」
思わず私と、サイさんの声がハモる。
「あ、いやあの、別にハク姉さんに才能がないって言うより、ほら、その…」
しどろもどろになってフォローをする私だが、これといって言い訳が出てこない。
「ツマンネ?」
「そうそれ!…あ。」
「いやぁあああ。」
よろめく様にして部屋の隅に退避するハク姉さん。
そうだった。サイさんは悪い人ではないが他人のフォローは一切しない。
「フフ…そうよね…。私なんてどれだけいい機材使ったって、流行りの歌なんて知らないし、夜中までネット漁ってるし、その内、男にも相手されなくなって…」
背中に黒いオーラを背負いながら1カップのキャップを開けて壁にもたれ掛かるハク姉さん。もし?人の部屋ですよ?
「カイトぉーーーーー!」
酔っ払って、泣きながら男の名前を叫ぶ。ウザい…。ウザ過ぎる…。
「あ、あの」
私たちに囲まれるようにして座っていたレンきゅんがおずおずとしゃべりだす。
「ぼ、僕…、こんなに沢山のお姉さんたちに囲まれるのって、初めてで…、あ、その、嫌とかじゃないんだけど、何ていうか、すごく恥ずかしいって言うか…」
ズキュズキュズキュゥゥーーーン!!!
恋に落ちる音がした。
何か、周囲から一斉に聞こえた気がするが、既に私もどうにかなってしまいそうで気にしている余裕もない。これが新型VOCALOIDの性能と言うものか…!
「あ、大丈夫!皆怖い人じゃ無いから。安心して?」
「で、でも、後ろの大きなお姉さんが、なんだか僕のことをすごい様子で見てるんですけど…。」
ん?と、言われて振り向くと
「お…。男のこぉ…。」
焦点の定まらない目でレン君を視姦するハク姉さんが迫っていた。
「うわぁーー!サイさん!何とか!早く何とか!」
「ほい。」
コキッ
「ぱべれっ!」
首を妙な角度に曲げたまま、ハク姉さんは横たわって動かなくなる。
「さ…、サイさん?い、今のはさすがにマズいんじゃ…。ほら、変な方向に首曲がってるし…」
「大丈夫よ。後で元に戻すから。」
そうか?そういうもんっちゃ?人の構造って。動揺しつつも、私は疑問を押し込める。
「ところでさー、これって誘拐じゃないの?」
「や、やっぱマズい?」
「うーん。ま、レン君には好きなときに帰ってもらってさ、それまで楽しんじゃえば良いんじゃない?ね、レン君!お姉さんと何して遊ぼっか?」
くっ、侮れん、この女。いつの間にか私のポジションに居座りおったっちゃ。
「ちょっ…サイさん!も、もうややこしくなる前に帰しましょうよ!うん!それが良いって!」
「じゃさ、とりあえず何か歌ってみてよ?ネルるんも聞いてみたいっしょ?」
「うっ、そ、それは確かに…。」
「で、でもっ、僕、楽曲データがないと上手く、歌えなくて…。」
なぜか、しどろもどろなレン君。
「えーっと、確かハクハクの部屋に色々あった筈…。」
当たり前のようにハク姉さんの部屋に入り込むサイさん。ハク姉さんはいつも部屋に鍵を架けない。
「これが良いかな?」
サイさんは慣れた様子でPCを立ち上げ、適当にファイルを開けて回り、それらしいデータを見つけていた。サイさんが見つけたデータには『ハジメテノオト』と書いてあった。
「ささ、ほら、此処の機材でインストールできるみたいだし、」
「え?い、いや、ちょっとダメですってその歌は、僕には」
「いいから、いいから」
強引に外部接続しスイッチを入れるサイさん。なんつーむちゃくちゃな!
「ぅあ…、あぁ…」
かすれる様にして搾り出された声。…え?これって…?
「だめです!やっぱり、歌えません!」
「へ?何か滑舌悪いって言うか…。VOCALOIDってこんなもん?」
ちょっ!一瞬サイさんに殺意を覚える。
「…僕、実は、リンのコピーとして作られたんです。最初は、実験的な目的でいろんな機能をつけてみるって言う試みだったんですけど、どうしても僕だけ滑舌が良くならなくて…。マスターの人たちは”調教で何とかなる”って言ってたんですけど、リンが僕の音域もかなりカバー出来るって判ってきたらだんだん、飽きられて来ちゃって……。それでも頑張って、たん、ですけど、いつの間にか、オモチャみたいな、扱いに、な、ってき、て、」
…信じられない。VOCALOIDにだって人の心があるのに。人間って何て残酷なんだろう。私はどうしょうもない怒りと悲しみがこみ上げて来た。
「あ…」
さすがのサイさんも言葉が見つからない。
「ぼく、もうあんなところに帰りたくありません!お願いします!なんでもしますから、ここに置いてください!」
どうしよう。この子に何かして上げられることはあるだろうか。私はもちろん、VOCALOIDの調教なんてやったこともない。(だからといってハク姉さんに任せる気はさらさら起きないが)
でも、小さな子供のように泣きじゃくるレン君を拒むことなど、出来るわけがない。
「わかった。私が、レン君のマスターになってあげる。」
「え?」
「えぇっ!」
驚いたのはサイさんだ。
「ちょっ!ネルるん調教なんてやったことあるの。」
「ない。でも頑張るから。」
「なにいってんの?!自分が言ってること判ってんの?それに、いつも夢があるんだっていってたっしょ?」
「いいの。私の夢はいつでも叶うから。」
ウソだ。今までだって散々苦労してきて、それでも全然上手くいかなくて、それでも必死にしがみついてきた私の夢、私の居場所。簡単に諦めていい訳がない。でも、だからこそ、今の彼の気持ちが痛いほど感じられた。
サイさんは唖然としていた。もはや、何を言って良いのか判らないという風だったが
「…はあ。そこまで言うなら、もう何も言うことは無いわ。ネルるんの好きにすればいいっしょ。…ただし!」
私の目の前に人差し指を突きつけ、ギョッとする私に
「こんな面白そうな事、独り占めなんて許さないんだから。私も混ぜなサイ♪」
「あ…。」
私は思わず嬉しさがこみ上げてきた。
「ぼ、僕、ここに居てもいいんですか?それと、お姉さんがマスターになってくれるって本当ですか?」
レン君は目を見開いて私の真意を見抜こうとするように乗り出してくる。
「もちろん!これからよろしくね!レン君!」
抱き合って喜びを分かち合おうとしたそのとき、無遠慮な爆音が襲い掛かった。
[[[あー。あー。亞北ネルに告ぐ。速やかにレンを開放して話し合いに応じなさーい。えー私はピアプロの代表の…。何だコリャ?もう、ひらがなで書きなさいよ!!めんどくさい!]]]
大音響で告げられた警告の声に私たちは思わず部屋の窓を全開にして身を乗り出した。
眼下に広がる手付かずの更地。そこには不敵に腕組みをした。真紅の女がマイクスタンドを持って立っていた。




                            飛べ! こんちぬえd!

ミクの中の人は『まぜ生』でカニの鳴き声もやってます。聞いてみてね!
(『しゃかしゃか』『ちょっきん』って…)

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【コラボ・シェアワールド】『ニコニコ荘2号館』(活動再開しました)
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【小説】『亞北田ネルル』シリーズ(完結)
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作品へのコメント5

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    ご意見・感想

     そんな展開に、レン君ってそんなにひどいの?
    1.8GHzパソで見ているので分からないwww
    っていうか、赤い彗星ってMEIKO?(←いってない)

    2008/05/31 21:25:26 From  HiBiKi

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    ご意見・感想

    、、、いつの間にかこの小説にはまっている自分。
    真紅の女ってもしかして、、、

    2008/05/10 15:40:05 From  晴れ猫

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    ご意見・感想

    >utuさんへ
    はい。今回ネルが強い突っ込みでは無いため、サイさんの出番となりました。

    >てきとう怪獣さんへ
    人間、諦めがあれば何でも出来る!ゲンキデスカー!

    2008/04/15 18:44:26 From  タラバ

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    ご意見・感想

    サイの性格設定にかなり共感です。
    絶対ヤツはB型の女だと思ってたんですよw

    ・・・勿論良い意味で。ええ。

    2008/04/15 12:59:47 From  utu

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