石英が群れを成す地平に 掠めた蜃気楼は普遍
まだ変わらない、あの光へ

風に吹く栞に土煙 この日々が教えてくれた
色んな故郷の名前を

碧玉は不可説を越え 二条に照る不可説転
反射する瞳は賭けるに足る 始まりの景色である
思想は途方に置いてかれ 括弧付きの倍数へ
質量を越えて走り出す 僕の筆跡がこれまでだ

積雪は記憶の代替案 融解する思念に春けらし
それは不透明な夜との筆致だ

回答のない書籍の山が この日々を教えてくれた
シーラカンスが泳ぐ様にさ

深海は不可逆を終え 転がる朝は不遡及性
衛星に混じる霙雨 降り頻る、それらは二重
泥濘と踊るは傘であれ 格好付けの代償に
怪盗は盗んでいたのだ 僕の筆跡がこれまでさ

青熱れ、夏に零れ 虹霓の様な悪夢を見た
書き出しは倒錯の模倣 布石を置く

碧玉は不可説を問え 二兆は遠く不可説転
反射する瞳は賭けるに足る 始まりの景色である
失笑はとうに置いてかれ 括弧付きの倍数へ
必要なものは この手の中 今、思想よ咲け

碧玉は不可説を終え 銘銘に照る不可説転
書き置いた いつかの君へ 僕の筆跡はこれまでさ

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塵劫記

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投稿日:2024/01/07 04:10:19

文字数:480文字

カテゴリ:歌詞

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