思わせ振りな唇にまた期待する
薄明かりがさす音のない部屋
切り取った枠の小さな口から聴こえる
零れ落ちた聞こえない音

言葉を探しながら癒えない目を眩ますように
耳を塞いで君を見ようとしていた

惚けたように座り込んで
瞬きせずに目を凝らして
僕は息を殺しながら空っぽの真似をする

満たされない君はまだ口を閉じずに
「もう止められないんだ」
満たされたい僕はまた君を懲りずに
「もう離れられないんだ」

目の見えない君は
僕の耳もとで可笑しそうに囁く
「誰かのためではないの」なんて
僕は空気の中だって知っているよ


時間を失くしながら飢えない口を濁すように
目を塞いで君を聴こうとしていた

ただひたすらに飲み込んで
息もつかずに噛み砕いて
君はまた頬張りながら満ち足りた振りをする

繋がれない僕はまだ目を閉じずに
「もう逃げられないんだ」
繋がれたい君はまだ僕を知らずに
「もう抑えきれないんだ」

目に見えない僕に
君の口もとは美味しそうに微笑む
「眠りにつくまでずっと」だなんて
君は残夢の中だって分かっているよ


震えない喉で叫んでも
震える手を伸ばしても
触れない時間

すれ違うこともできないから
だから震えを止めないで

誰でもない君を見せてよ
「ずっと」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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閲覧数:202

投稿日:2017/01/05 22:58:11

文字数:545文字

カテゴリ:歌詞

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