この世界とは少し異なる世界の物語------------
21世紀最大の発明と言われたVocaloid2が開発されて早2年・・・
最新のシリーズが次々と開発される中、
それでも世間的な評価を飛躍的に高めたVocaloid2の「初音ミク」は
世間の音楽シーンを塗り替え続けた。
World is Mine
また「魅了される世界」と呼ばれたその歌声は
世界に紛れ埋もれていた、様々な分野の天才たちを
文字通り「歌声」で魅了し触発、停滞していた
学問・芸術・哲学など、様々な分野に刺激を与え
歴史的に見て人類は圧倒的な成長を遂げた。
そして201X年現代、発達を遂げた人類は、
戦争を止め、かわりに「初音ミク」を実体化させる為に
持てる力の全てをクリプトン社にて結集。
Vocaloid「初音ミク」をベースに自我を持つアンドロイド化を実現。
世界に愛され、育まれ、望まれて生まれた彼女は・・・
いまや世界中に溢れる、「世界の希望」から・・・
こうして歌姫は○○○大学に通う只ひとりの「女の子」となった・・・。
~シーン変化:音楽室~
ミク「やった、今日はなかなか旨く演奏できたよっ」
部長「おおー、始めはあんなに酷い音を出してたのに・・・。
大した成長ぶりだよ。もう立派なヴィオラニストだな。
ミク「えへへっ」
部長「やっぱ、電子の歌姫は、歌以外にも音楽の才能があるのかなあ、
なあ、どう思う、マスター?」
(チラッと見て)
マスター「興味ない。音的にはまだまだだ。俺は自分の練習があるから
これで失礼する。」
ミク「・・・。(先輩・・・。ちょっとは褒められると思ったのにな。。)」
~シーン変わって下校~
ミク「(あーあー。ホントは一緒に練習したかったのに個人練習だなんて。)」
(桜吹雪を見て)
ミク「桜かあ・・・。大学に入ってもう1年経っちゃったな。」
ミク「(入学式のあの日・・・。演奏してた先輩、素敵だったな・・・。)」
ミク「(一目見て、演奏を聴いて、すぐにわかった。
こんなに、音楽が好きっていうキモチを、音色に乗せられる人・・・。
そんな人、初めて、みたんだ・・・。)
(ちょっと思い出し笑いしながら)
ミク「新入歓迎の荒波をのりこえて、
走って、オーケストラ部に入部にいったっけ・・・。
ミク「(入部用紙に名前をかいたとき。
ミクって書いて、みんながみんなビックリしてるのに、
先輩だけ、全然普通で、バイオリンを弾いてた。)
ミク「先輩、私、世間では意外と人気者なんだよ?」
(といってまたクスリと笑い)
みっくみく
ミク「歌声じゃなくっても、いつか絶対、魅了にしちゃうんだからねっ」
(駆け出して、走って校門を抜ける)
~シーン変化:マスター自宅~
(部屋の鏡の前でヴァイオリンを弾くのをいったん止め)
マスター「あいつ・・・、巧くなってたな・・・。」
マスター「(正直1年でみちがえた。
いや、俺に言わせれば、伝えたように音色的にはまだまだなんだが。)
マスター「(音色に、人を惹きつける、何かを感じる。
俺にも、届かない、何かを・・・。)
マスター「(俺にはヴァイオリンしかなかった。小さい頃から。
物心付いた時には事故死していた両親。
引き取られ、知らないうちへと連れていかれる俺に、
両親が残しくれた唯一のもの、それがヴァイオリンだった。」
マスター「(それから必死に弾いたさ。辛い事があっても弾けば、
キモチが親に届くような気がして。
怒られながらも、毎日弾いた・・・。
マスター「(うまく弾けなくてイヤになる事もあった。
でも伝えたくて、届いてほしくて、必死に弾いた。
何より、ヴァイオリンが好きだったんだ。
マスター「(でも、あいつの音色を聞いてると感じるんだ・・・)
マスター「俺の音は、ただ、「好きって気持ちだけ」。
マスター「(くそっ。なんでこんなにも、あいつの音色に動揺しなくちゃならないんだ。)
マスター「(そうだ、俺には練習しかないんだ・・・。)
~シーン変化:翌日、音楽室~
ミク「おはようございますっ 先輩っ♪」
マスター「ん。ああ・・・。」
ミク「・・・。(もうっ おはようには、おはようなんだよっ 先輩っ)」
マスター「おはよう」
ミク「・・・。(まったく、いっつも、ああとかうんとk・・・)ってあれ?」
ミク「今・・・おはようって聞こえたような・・・。」
マスター「用がないなら、練習の邪魔をしないでくれるか」
ミク「! は、はーい、すいません、ちょっとびっくりしちゃって。。」
ミク「(あうあー、今私、絶対赤くなってる。。もうっ)」
ミク「あ、あのー・・・。」
マスター「・・・。用はないんじゃなかったのか?」
ミク「い、いやー、そのー。」
マスター「・・・。」
ミク「も、、もしなんですけどっ
もしよかったらなんですけどっ!!
ミク「一緒に練習しませんか?」
マスター「一緒に練習するか?」
!!の表示。
(ちょっときまずい空気が流れて)
マスター「あ、いや、そこにいるなら・・・と思っt
ミク「!
部長「おーーーーーーーーーーい!マスターーーーー!
悪いんだが、今からちと付き合ってくれないかーーーーーー」
(ドアの方から)
(少し振り向いて)
マスター「・・・。ってことらしい。
誘っておいて悪かった。
(振り向いてすばやくヴァイオリンを片付ける。)
ミク「え・・・。」
(去り行く先輩に)
ミク「あ、でも次は絶対一緒に弾きましょうねっ!」
(振り向かず手をあげて)
マスター「ああ・・・。今度な。
ミク「!
ミク「(やったー! 一緒に練習できる約束、とりつけちゃったっ!)」
(ドキドキしながら)
ミク「・・・でも、先輩、こころなしか元気なかったような・・・」
~シーン変化:PC室~
マスター「何か手伝ってほしかったのか?」
部長「んー、ちっとPCのセッティングをね、
4台、明日のゼミで使うんだよ。」
マスター「ん。なら片方請け負うよ。」
部長「ああ、頼むよ、こっち側は俺やるから。」
(セッティングカチャカチャしながら)
部長「悪いな、いい雰囲気だったみたいなのに。」
マスター「いい雰囲気ってなにが?」
部長「え、だってさ、なんか話し込んでなかった?」
マスター「ああ、あいつか。一緒に弾くかって聞いてたんだ。」
部長「え、まじで?お前が?
全体演奏以外は徹底して個人練習のお前がっ!?」
マスター「え、別に・・・そんなに珍しいか?」
部長「珍しいだろう、なにいってんだ。
デュエットなんていまだ経験ないんじゃないか?お前。」
マスター「そうだったかな。」(思い返しながら)
部長「まあ『電子の歌姫』相手だからなあ。
鉄の心がぐらつくのもわかるよw
(カチャカチャ用意してモニターを付ける)
マスター「・・・なあ。前から思ってたんだが。
マスター「あいつ何か、みんなに言われてるよな。歌姫歌姫って。
なんか歌ってて有名だったとかなのか?昔。
部長「・・・一体おまえは何をいってるんだ・・・。」
部長「そのPC立ち上げ時に見てみろよ。
OS「Mic」だぞ?
(立ち上げると、「みっくみくにしてあげるー」と流れる)
マスター「・・・。お前こそなに言ってるのかよくわからんのだが。」
部長「伝説のVocaloid2「初音ミク」、
・・・ホントに知らないのか?」
マスター「知らん。なんだそれ。」
部長「やれやれ。しかたねえな。」
(マスターの横に来てPCをいじってニコ・動を立ち上げる)
部長「初音ミクの歩み、過去3939000000回再生されてる。
名誉動画でこれ以上桁が増えないんだ。再生数多すぎて。」
部長「コレ見ると少しは、お前みたいな世間音痴でもわかるかもな。」
マスター「音痴だと?殴られたいか?」
部長「いいから見てみろよ。」
マスター「・・・。(興味ないんだがな・・・。)」
(やれやれと思いつつ動画を見る。再生時間45分)
(途中様々なミクオリジナル曲が流れる)
マスター「(あ、この感じ。
あいつの音色にのってる「何か」だ。)
マスター「(そうか、あいつ本当はこれが「元」なのか・・・。)」
(動画は途中からVocaloidからアンドロイド化への説明と移る)
マスター「人間じゃ・・・・ないのか・・・?」
部長「遅っっwwwwwwwwww」
マスター「人間じゃないっていうのか・・・。
(あの音色を出せる「存在」が・・・、人間じゃないっていうのか)
部長「おいおい、なんかショック受けてないか」
部長「M.I.Cの地球政府筋で声名が出されているけど、お前しらないもんな、きっと。
コーラを飲むとゲップが出るほど確実に、誰でも知ってる常識なんだぜ?
確かに彼女は厳密にいうと人間じゃあない。
でも、彼女は生きてる。アンドロイドっていうけど、
限りなく人間に近いんだ。身体的にも、人格的にも。」
部長「説明っぽくなっちゃうセリフ、
如何にもなキャラだから、いうのやなんだけどな・・・。」
マスター「何かいったか?」
部長「いいや、こっちの話し。
いいか?あの子は基本人間じゃないけど、世界の99.999~8%が望んで生まれた、
たった一人の生命でもあるんだ。」
部長「人類は彼女のおかげで変わったし、人は「他」に優しくなった。
みんな彼女に感謝してる。
だからお前も、これだけは守ってくれよ。
部長「M.I.Cが決めたのはたったひとつのルールだけ。
恋愛をするのも自由だし、彼女の友達になるのも自由。
たったひとつ「人間ではない」事実を知らせない事。
部長「世界中の人がこれだけは守ってるんだ。
どんな犯罪者も、この禁忌だけは犯さない。
みんな、彼女が、人間以上に好きなんだからな。
マスター「あぁ・・・なんか聞いた事あるな、それだけは。
そうか、そういえば、俺PC使えても、使わない人間だからか。
だから、知らなかったよ。そうか彼女がミクなんだな。」
部長「まあ禁忌は、基本やぶれないようになってるしな
技術的に。まぁ大丈夫。
マスター「ああ、設置はおわったろ?そろそろ帰っていいか?」
部長「ああ、悪いな。って俺のまだおわってねーよ!」
マスター「じゃあな。」
部長「おいぃぃぃぃ・・・・!」
~シーン変化:ミク部屋~
(ベッドに「パジャマで」寝転びながら)
ミク「あー、もうっ
(バタバタしながら)
ミク「今日ほんとうれしかったなっ
ミク「あの先輩が、一緒に弾こうって誘ってくれるなんて・・・」
(またバタバタしながら)
ミク「うーーっ あうぅー・・・」
ミク「もーーー、ヤバイ、ほんと眠れない。」
ミク「こんなに待ち遠しい「明日」があったかなあ・・・」
(24時を迎えて)
ミク「こんなに朝日がみたい「今日」があったかなあ・・・」
~シーン変化:部屋机に向かいながら~
マスター「ちょっとビックリしたな、今日は。」
マスター「(自分の口から「一緒に弾くか」なんて言葉が出るのは、
部長から言われるまでもなく驚きだった。)
マスター「(あいつと、弾けば、何かがつかめる。
そんな気がして、自然と言葉にしてしまった。)
マスター「(それにしてもあの音色を出せる存在が、人の力で生み出されているなんて)
(今日感じた「何か」、人の力で生み出せるものなら・・・
いつか俺にも・・・届くのだろうか・・・。)
だが、唐突に、残酷にその日は訪れ、
時を刻んだ。
~シーン変化:朝~
(扉を出ながら)
ミク「じゃ、いってきまーーす!」
白服の男「やあ、ミクさん。
申し訳ないけど、少しいいかな?
ミク「えっ、あなた・・・だれですk
(言い終える前に、口をふさがれる、薄れゆく意識の中で)
黒服の男「悪いが、一緒にきてもらおう」
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Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me...Introduction
ファントムP
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
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如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
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