何も知らないよ
あなた誰?
知らないフリしては当事者を回避

「落としましたよ。」
地下鉄のホームの上で
僕の落とした日記を渡してくれたロメオさんに
「もういらないんです。」と
顔をそむけて
未練がましい拳を握る

一切の感情を捨てて目を閉じた
たわいもないことが増えた
一切の瞑想を捨てて
海に飛び込んだ
少しだけ生きやすくはなったけど
自分らしくいる術を失った



愛が欲しいの?
いくらいる?
わかってはいるけど主役を回避

「片付けましょうか?」
勉強部屋の机の上
僕の丸めた用紙を拾ってくれたロメオさんに
「もう要らないんです。」と
手にとって
原稿用紙に火をつける

一切の感情を捨てて目を開けた
どうでもいいことが溢れだした
一切の瞑想を捨てて
声を発した
嗚咽が溢れだしたんだけど
涙を止める術を知らない


そっとポケットに手を突っ込んだ
目薬を注して 周りを見た
少しだけ生きづらくはなったけど
声をあげて笑う術を見つけられた
彩色ちりばめた未来手帳を
カバンに入れて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

優男(ロメオ)

3回目の投稿です。
感想いただけたら嬉しいです。

閲覧数:176

投稿日:2012/09/18 14:57:14

文字数:446文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました