泣きたいけれど涙は置いてきたの

どこに そこに

取りに行きたいけれど歩く力もないわ

疲れて 疲れて もう大変よ

どうにかしてここまで来たの

少しだけ休ませてちょうだい



とても怖い夢を見ました
あなたが消えていく夢よ
すごく すごく 悲しくて
涙が止まらないわ
起き上がった今も泣けてくるの
どうしてかしら
ただの夢なのにね



笑いたいけど笑顔は置いてきたの

どこに そこに

笑いたいけれど笑う力もないわ

疲れて 疲れて もう大変よ

途中で倒れそうだったのよ

お願いだから休ませてちょうだい



とても面白い夢を見ました
笑えて笑えて仕方なかったわ
だって私からさよならを告げるなんて
有り得ないことじゃない
起き上がった今も笑えてくるの
ただの夢なのにね



本当はね夢なんかじゃないのよ
私からあなたに別れを告げて
あなたは私から離れて行ったわ
その時にね全部置いてきたの

泣かなければ
笑わなければ
悲しかったこと
楽しかったこと
全部思い出さないでしょう？

あなたの知ってる
すぐ泣いて
すぐ笑った
そんな私はもういないのよ
だからあなたも
すぐ忘れるでしょうね


おかしいのよ
忘れたはずの涙が止まらないの
おかしいのよ
忘れたはずなのに笑顔になってるの

でも一番おかしいのは
私を忘れたはずのあなたが
私を抱きしめてるの
どうしてかしら嬉し涙が
止まらないわ
泣きながら笑ってるなんて
私、おかしいひとじゃない
でもねうれしくてうれしくて
仕方ないのよ

ありがとう、やっぱりあなたは
私の全てだったのね