ＺＡＰＡ

明日になれば
終わることも始まることも
ない世界になっていると
君はささやいた
そんな君に僕は笑った
今思えばなんで分かるのか
そんな疑問を感じなかったのだろう
この世界の何を知っているの
そんな疑問が今、頭から
今更なのにもう聞くことも...

君のいない昨日に嘆いて嘆いて
焦って焦ってイライラした
どうかどうかと叫んでいるうちにすべて終わっていたよ
そんなことどうでもいいのだけれど
会いたい会いたいそこにいて
逃げないで追いかけないでこれが本当の鬼ごっこ
本心なんてそっちのけで上辺でいいのだよ
すぐ終わるのだから
ヒラ　ハラ　ヒラ　ハラ
...

明日になれば晴れるかな
最近雨の日ばかりだろ？
こんなんじゃ鬱になりそうだ
外にも出れなかったしな
もしも晴れたらなにしたい？
ピクニックもいいし
散歩もいいな
お日様のしたで昼寝でもしようか
一日はとても長いから
何だってできるよな...

お願いですから
どうか、どうか
私を忘れないでください
ふと、頭の片隅に
ほんの少しでも
たった一秒だけでも
構いません
どうしても誰かの、
一人でもいい。
記憶の中にありたいのです...

さっきまで隣にいた、君
今は隣にいない、君
もう会えないからと、最後の日
彼に言葉を伝えに行った
君の背中を押したのは
誰でもない、この俺で
只今絶賛後悔中なのも、この俺で
ただ、最後に
本当に最後の今日に
もう会えないこの場所で...

呆れるほどに馬鹿でした
明日になれば、と何時までも
ずるずるずるずる引きずって
引きずりすぎた思いは
雨に　風に　泥に　
まみれて真っ黒で
まるで僕が真っ黒に染まってしまったかのようで
怖くて怖くて
もう耐え切れそうにもないんです
こんなことになるならと...

世の中汚いことばかりだよね
汚くて、汚くて
吐き気が止まらないんだよ
ついでに涙も止まらなくて
苦しくて、苦しくて
今にも消えてしまいたいぐらい
早く、早く君に会わないと
息が出来ないよ
なんてね、もう遅かったみたいだ
ごめんね？...

戻れない過去に
戻れないと分かっていながら
蓋をして、戻れたらと願う
思いを浮き彫りにしている。
なんて滑稽で惨めなものか。
もっと性格が、顔が、頭が
優れていれば僕は愛されたのか。
愛してもらえばそれで満足だったのか。
愛されていたならば、
今の僕は何か違っていたのだろうか。...

君は昨日した約束を覚えているかい？
僕はもう忘れてしまったよ
最近のことが何も思い出せないんだ
何を食べた？
どこへ行った？
いつ寝た？
僕は今、何をしていた？
何も分からないんだよ
今自分が泣いているのかも
笑っているのかすらも分からないよ...

歌いたい
大声で歌っているつもり
声なんて出るはずもないのに
周りから見たらどんな風に映っているのだろうね？
君はそんな僕に、上手だねと言った
聞こえてる訳がないのに
分かっているけれど、それでも凄く嬉しかったんだ。
僕はまた歌った
今度は皆に聞こえたみたいだ
みんなが拍手をくれた...

皆が思うほど私は強くはない
強くはないのです
いつも強がっているだけなのです
誰もそれには気づきません
だって私がそうだと見せないから
だから一人で今泣いているのも自業自得
寂しくて寂しくて胸が潰れてしまいそうなのに
誰にも縋れないのも自業自得
仕方がないのです
それでも気づいてほしかった...

明日になれば忘れるのかな
悲しいことも辛いことも
記憶は薄れていくけれど
それでも心には残るんだ
刺さったまま抜けなくて
忘れていてもふっとどこかで思い出す
泣きたくても泣けなかったときのこと
悔しくて　悔しくて　情けなくて
僕の心に刻まれた
深い深いところにあるもの...

泣きたいけれど涙は置いてきたの
どこに そこに
取りに行きたいけれど歩く力もないわ
疲れて 疲れて もう大変よ
どうにかしてここまで来たの
少しだけ休ませてちょうだい
とても怖い夢を見ました
あなたが消えていく夢よ
すごく すごく 悲しくて
涙が止まらないわ...

どんどん　すたすた　
らんらん　るんるん　が　いなくなる
そのうち何も見えなくなる　聞こえなくなる
明日になれば元に戻って　またいなくなる
だって知らないもん　分かんないもん　繰り返して
おんなじ言葉ばっか口から吐いて　呟いて　また一人で怒って　一人で泣いて
しかたないじゃない、だって一人ぼっちなん...

死にたいなあなんて思って
でもすぐ消えて
生きたいなあなんて思って
でもすぐ消えて
その繰り返しで
心はぐちゃぐちゃの
どろっどろのべっちゃべちゃ
なんだか頭も割れそうだ
明日には消える命だと思って
今日を生きてみる...

思い出に縛られては
抜け殻のようになったまま
太い縄のようにきつく
抱きしめる君だけ映す
「溶け合うように一つ
になれたら」なんてね
笑う君がまた蜃気楼のように
消えてく
「君の影になりたい、そうしたら
ずっと傍にいられるのに」...