【小説】僕らの進む路

投稿日:2011/05/20 11:26:43 | 文字数:1,529文字 | 閲覧数:32 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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つまり僕らの進路.
コラボに投稿していましたが、退会したのでもって帰ることにしました。
お題は「未来」を使ったと思います。

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TEXT
 


「やったー!!これでやっと遊べるぞー!!!!!」

中学2学年末テストを終え、クラスメイト達がざわめく。
皆我慢が出来ないといった様子で、帰り支度を始める。
…僕はそれを見て、ため息をついた。
”あいつらは、なんだかんだで決まっているからなぁ”

「お疲れっ!!!どうしたの?…本当にお疲れそうだねっ。」

椅子に座ったままぼーっとしていた僕の肩を叩き話しかけたのは、隣の席のリンちゃんだ。
席が隣だから、僕たちは良く話すことがある。まあいわゆる女友達だ。

「ねぇ、みんな浮かれてるよね…私たち、もうすぐ3年になるんだよ。
……そう言えば、レン君は決めた?」

「っ、何が?」

僕はドキッとした。そう、僕はずっと思い悩んでいたことがあったからだ。
だが、訊ねたリンちゃんは何も気づいていない。
浮かれてる、そう言いながら、彼女もまた浮かれていないわけじゃないのだ。
いつもの無邪気に好奇心を少しまじえた表情をしている。

「ん?何ってさ…レン君、どこの高校に行くのかなって思って。」

やっぱり、来た。
最近何度も聞く言葉。僕はこれを聞くた度うんざりする…というより、虚しくなる。
とはいっても、別に皆と離れるのが嫌とかそういうわけでもない。
…実感がない、だけなのだ。

「…さあ、とりあえず行けるとこに行くつもり。リンちゃんは?」

「私?私はねっ…高校だよっ。まあ、受かればだけど。」

どうして?まだ2年、いやもう3年にしてもまだまだ時間はあるじゃないか。
どうして、みんなは歩いているのだろう。
どうして、僕は動けないのだろう。

「…」

「?どうしたの?レン君?やっぱ今日疲れてるね。
…もしかして、私うざい?」

「そういうわけじゃないよ。気にしないで。」

「そう…なら、いいんだけど。」

「…」

「…、やっぱ気になる。ねえ、どうしたの?悩み事?私でよかったら聞くよ?」

「ううん、なんでもないから。」

こんなこと、言えるはずがない。恰好悪くて、情けない僕。
…どうして。

「どうして。」

「ん?」

「どうして、リンちゃんは…高校に行きたいの?」

「えっ!?どうしてかって?うーん…。
なんとなく、かな?あっ、制服がかわいいんだよっ。」

は!?制服がかわいい!?だから…高校に行きたいのか?
将来何になりたいか、そのためにはどこの高校に行くべきなのか考えろ、とか、自分の学力にあった所のやや上を目指せ、とか、親や先生たちは言っていたのに。

「将来、リンちゃんは何になりたいの?」

「私、そんな先の事は分からないけど、高校に入ったらあの制服を着たいって思ってるよ。あれ?さっき言ったね。
それだって、将来の夢の一つでしょ?だって未来の事だし。」

僕はあっけにとられた。
そうか、将来の夢は一つじゃない、遠い事じゃなくてもいいんだ。
僕は、少し心が軽くなった感じがした。
僕は考えすぎていたんだ。

「そっか…。」

「あれ?レン君少し顔色良くなったね?良かった!なんでかは知らないけど。」

「リンちゃん、ありがとう。」

「えっ!?私、何かした?」

「いいんだ、気にしないで。
ねえ、僕も行きたい高校が決まったよ。
君と同じ…高校に行きたい。」

「なんで?男子の制服は特に他と変わらないよ?」

「…いや、そういうんじゃなくて。
僕も、先の事は分からないけど、今一つだけ思ったことがあるんだ。
高校生になっても君と一緒にいたい、ってね。」

「////////っ!!!!?」

顔を赤く染めたリンちゃんを見て、僕は…。
遠い未来の事は、まだよくわからないけど、僕は歩むべき…歩みたい道を見つけた気がした。

亜月です。

~アイコンはすめらぎサマに描いていただきました
http://piapro.jp/t/l9It

私は、主に鏡音レン君が歌うのをイメージして歌詞を考えています。
内容は、さわやかの反対な感じが多いです。
そしてなぜか未完(修正中含む)が多いという…

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