「覚悟」

赤い飛沫　アナタの白い頬を汚す
凛々しいその背中

どうして慣れてるの?
いつもと同じ風景
赤い飛沫を見るたび思う

どうして平然としていられるの?

「やらなきゃやられる」

とアナタは言った

襲いかかる武器を目の前に
私は動けなかった
視界の隙間から見た
神々しいまでの金髪

赤い飛沫　アナタの白い頬を汚す
凛々しいその背中
その背中が物語っているのは…
　

守られたんだ…
足手まといにはならないと誓ったのに
手の内にある鉛がやけに重たい
覚悟を決めなきゃ

襲いかかる群集
私は動き始める
視界の隙間から見たのは
赤　赤　赤

赤い飛沫　ワタシを穢す
凛々しいその背中を追い
手の内の鉛から弾を放つ

いつもと同じ風景
でも一つだけ違うのは
赤い飛沫を見るたび思う

やらなきゃやられる

襲いかかる武器を目の前に
私は弾を放つ
視界の隙間から見た
苦痛にゆがむ顔

襲いかかる群集
私は動き始める
視界の隙間から見たのは
赤　赤　赤

赤い飛沫　二人を汚す
凛々しい二つの背中に
失うものなどない