――さかのぼること、一ヶ月前。巷はバレンタインデーと言う言葉と、男女の和気藹々とした雰囲気につつまれていた。
その日、俺は、双子の姉とチョコレートを作った。
今年は固まらなかったの、と謎の言い訳をした姉は、結局、俺と一緒に作っても、まったく謎の行動しか起こさなかった。
その壱、チョコレートが割れない。
その弐、チョコレートをフライパンで熱して油に分離させる。
その参、どうにか溶けたチョコレートを電子レンジに入れようとする…etc…。
これが仮に女だとするならば、俺は多分、女子力の面で、完全無欠のハイパーウーマンになれるだろうとおもう。否、思った。
これから、俺の現状を伝える。
是非、どうこの危機を脱したらいいか、教えていただきたい。
今日、俺は朝からの仕事が詰まっていた。
それも、珍しくリンとは別の、ソロか他のボカロとのデュエットの仕事ばかりだった。
午前はソロ曲の練習。昼ごろには同曲のレコーディング。三時ほどまでは休憩があって、近くのカフェでチョコレートラテとプリンを束の間楽しみ、夕方はカイトとのデュエット曲の練習。今日は特にハードなメニューな俺に対して、リンはオフ。あまりに理不尽だと、朝、思ったのだ。
「――今日は良かったよ。次のレッスンは明後日の午後からね」
プロデューサーさんの言葉に、ハイ、と素直に頷くと、俺はピアノの鍵盤の柄が入ったショルダーバッグを肩にかけた。帰る準備である。
部屋を出ると、先でカイトが待っていた。この時間まで練習しているのは、同じ曲を練習しているカイトくらいのもので、他にはプロデューサーさんとか程度だ。
カイトに手を振って、俺は、今日の夕飯はなんだろう、とか、そんなのんきなことを考えていた。
「レンはさァ」
帰り道、にぎわう街中を歩いていると、カイトが言った。
「ん?」
「リンに何を用意したの?」
「用意?」
きょとんとして、俺はカイトを見上げた。少し俺よりも背が高い(ほんの少しだけだ)カイトが、同じくきょとんとして、俺を見下ろしていた。
「…え?」
カイトの話を聞いて、今日がホワイトデーだと気づいた時にはもう既に午後八時を回った頃だった。
大体、リンからまともなチョコレートは貰っていないのだから、無理して何かを渡さなければいけないというわけではないのだろうが、そこで、朝の、妙に楽しそうだったリンの表情が浮かんだ。
成るほど、俺からのプレゼントを期待しての態度だったわけか。納得してしまうと、もう何もせずにやり過ごすわけには行かない気がしてきた。
どうにかして、ホワイトデーを忘れていたことを、リンに悟られないようにしなければ…。
さて皆さん、俺は一体この状況を、どう切り抜ければいいのだろうか。
一緒にお考えいただきたい。
コメント1
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美里
ご意見・ご感想
レン君!それは忘れちゃ駄目だろう!ホワイトデーは乙女の楽しみだy((
ま、私は乙女ではないので関係ありませんがね!
お久しぶりです。新しいのが上がってたので飛んできました。
それにしてもリンちゃんは…可愛さあまって憎さ倍増ですね☆憎たらしいほど可愛い…!
面白いネタ…そうだなぁ、買うよりも手作りの方がリンちゃんは喜びそうだから…レン君が急いでチョコを作ろうとしたが前のリンちゃんみたいなことになって前のリンちゃんみたいな行動に出る…とかですかね?レン君のキャラ崩壊…?
楽しみに待ってます!
2012/03/15 20:33:25
リオン
こんばんは、美里さん!
そうですよね、三倍返しが基本ですしね!!(笑
私も乙女じゃないのでもらうばかりでしたが…友人達に感謝。
本当にお久しぶりです!
リンちゃんって基本的にこう…イラッ★と来る生き物ですよね←
レンは常識人かつ器用なので多分リンみたいなことはないです。
ババロア伝説(幼稚園時代にレンがババロアを独りで作った武勇伝)みたいなのがありそうな…(笑
今日もがんばりますね!!
2012/03/15 21:07:52