選ぶきみの手ばかり見ていた
目を離すことのできない 消えかかっている火を抱え
それは「神」なんかじゃない これは「淘汰」なんかじゃない
氷柱の山を歩く 足もとが確かなんて どうしてわかる一本道
この道しかないなら 遠回り
負け犬みたいに吠えまくる強さもないから
あがきたいけどあがくすべもないなら
砕けやすいコアで雨に流れて吸いこまれる

捨てるきみは目を伏せている
奇襲のふりをして 自由にできてない頭
泣き言で口を縛って 恨み言で首を縛って
土に埋まって減らす 視界が如雨露に 被った水のひどい色 
この世にえらく苦しく のぞき窓
撒き餌を目指して喰わせられもしないから
ぬぐえない嗚咽が喉に長く残ったなら
塵とハートの破片が混ざって噴きあがる

ひっかき傷と罅割れがきみを創り
顔のないきみが撫でてくれる
この小径の先に転がっている
散り散りのぼくのからだ
床に零したグラノーラのように
拾って 皿にもどして
きみはぼくを
選びもしない 捨てもしない

きみの手をつかみたくて
ぼくの手はもうなくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スラッガー・ミーツ・スナイパー

撃ち抜く人にきっとなりたかった。

閲覧数:91

投稿日:2016/12/08 00:05:10

文字数:452文字

カテゴリ:歌詞

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