双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十

投稿日:2008/09/14 04:38:04 | 文字数:2,498文字 | 閲覧数:163 | カテゴリ:その他

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 がくぽには、絶対に、使用人が必要だと思いました。それで、最初、がくぽの髪が銀髪だと思って、ハクと雰囲気がダブルし、ハクにしようかなぁと思いました。
 でも、がくぽについて、調べているうちに、ハクは、やっぱり、ネルとミクと、一緒が良いなぁということで、カイコになりました。海渡が、目撃するシーンがあるということを考えても、廻子でよかったですね。
 カイコにはメイドとか女中とか、良く似合うと思います。エプロンでも、割烹着でも、様になりますしね。最も、カイトも、どちらも、良く似合いますね。個人的に、特に、割烹着が。
 ちなみに、レンとリンが着ると、もれなく、給食当番ですね。

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TEXT
 

「鈴!! 大丈夫か!?」
 背後から、鈴を狙おうとした魔物を、剣でなぎ払って、蓮は叫んだ。
「ありがとう! 大丈夫!!」
 鈴が、舞いながら、扇で、風を操って、数匹の魔物を払いのけた。
「それにしても、何なんだよ、こいつらは」
「うん。話が通じなくて、哀しいね」
 夥(おびただ)しい数の、それこそ、魔物としか、呼びようのないものたちに、囲まれて、本当に、哀しそうに、そう言った鈴に、蓮は、感動を覚えるとともに、ますます、自分が、しっかり、鈴を守らなければと、再認識するのだった。
 こちらの空間に、いや、この魔の回廊に入ってから、ずっと、戦いっ放しだ。鈴月と月蓮を連れて来ることに失敗して、自分たちで、翔けているものだから、尚更、辛い。
最も、たった一つ、救いなのは、ここは、水の中でも、空でもなく、二人とも、難なく、息を吸って、ともに、翔けられるということだった。
  花びら 玉雫 飛沫となりて
  鈴と蓮の敵をしずめよ
 溜めておいた気を込めて、歌うと、蓮の花びらが、玉石のような水滴が、飛沫となって、前方一帯の敵を一掃した。
「鈴!」
「うん!」
 差し伸べた手を、鈴が取り、二人は、翔け出した。
「何か、いいね。手を繋いで、翔けられるの」
「こんな状況じゃなかったら、尚更良かったよな」
「うん」
「何か、もっと、効率的に、戦えると良いんだけどな。鈴月がいないと、無駄が多い」
「うん」
 良い手はないかと、頭を回転させる蓮に、やっぱり、鈴は、心ここにあらずといった感じに、ぼんやりと、頷いた。
「鈴?」
  二人 手を繋いで 約束の回廊 翔ける
  風を切る 水の調べ 鈴歌い 花が舞う
  ともに 心合わせて ひとつの光
  歌う 満月 舞う 三つ目の月 鍵を開く 
 蓮が呼びかけると、鈴が、夢見るような顔で、歌いだした。
「それ!! 俺たちのことじゃんか!!」
「うん!! 今、手を繋いで、翔けていて、思い出したの!! これ、きっと、子守唄!」
 興奮して、叫んだ蓮に、鈴も、やっぱり、興奮した声で、返した。ただ、その声は、まだ、どこか、遠い昔と今とを、漂っている。
「子守唄?」
「うん。ずっと、ずっと、前に、誰かが、歌ってくれたの」
 遠い昔の声に、耳を澄ますように、耳に手を当てて、鈴は囁いた。
「守り手の天鳩か?」
「天鳩お姉ちゃんじゃないよ。だって、天鳩お姉ちゃんと私は、二つしか、違わないもの。だから、たぶん、朗羽良(ローラ)お姉ちゃんか天理編(ミリアム)お姉ちゃん」
「そっか。まぁ、とにかく、その歌も、何か、意味があるんだろう。もう一度、歌ってくれよ」
 鈴は、頷くと、歌いだした。
  二人 手を繋いで 約束の回廊 翔ける
  風を切る 水の調べ 鈴歌い 花が舞う
  ともに 心合わせて ひとつの光
  歌う 満月 舞う 三つ目の月 鍵を開く 
 その歌声に、蓮が、自分の声を重ねる。
 鈴が、きらきらと光を振り撒きながら、微笑んだ。
 繋いだ手の力が強くなる。熱を発しているように、温かくなる。
 最早、一つの声のような、蓮と鈴の声が、回廊を翔け巡る。
 それは、光が、翔けているようだった。
 そして、蓮と鈴は、同時に、三つ目の月となって、回廊を翔けていた。
 蓮と鈴が、響きを重ねるごとに、言葉を重ねるごとに、笑みを重ねるごとに、光は膨れ上がり、光輪は、強く、確かになった。
 しかし、そのとき、回廊を埋め尽くす、魔物の群れが湧いて出てきたのだ。それは、さながら、地獄絵図で、蓮は剣に手をかけた。鈴も、扇を手に取る。
 そして、魔物が襲い掛かってくる。
 しかし、蓮と鈴が、振り上げようとする前に、光輪に触れた魔物たちは、次々と、吹き飛ばされていったのだ。
「この三つ目の月って、結界なんだな」
「うん。すごい」
「だから、最初の時も、空で苦しくなかったんだ」
 短く、言葉を交わすと、蓮と鈴は、再び、あの歌を歌った。
 三つ目の月は、光のように、翔け続けた。そして、無限に続くかのような回廊に、終わりが迫ってきた。
 それは、厳しいつくりの扉だった。装飾自体は、素晴らしい細工なのだが、独創と異様は、紙一重だなと思うような、不安になるような、それでいて、酔ってしまいそうな、奇妙な扉だった。
 その扉の前に、三つ目の月が進むと、扉は、驚くべきことに、縦横に、鏡でも、割れたように、開かれた。
 どこからか、鐘の音が鳴って、扉は閉まった。
「ここって……」
 そこを見渡して、蓮は、呆然と呟いた。
「普通のお屋敷の入り口……だね」
 そこは、沓脱(沓を脱ぐ台)や、靴や高下駄の仕舞われた棚がある、屋敷の入り口だった。
 その向こうには、しっかりと、拭き清められた、鏡のような床板が、延々と、敷き詰められていた。
「楽歩の家に、着いたってことか」
「うん。きっと……ごめん下さい!」
「り、鈴! もっと、警戒した方が」
 顔を上げると、大きな声をかけた鈴に、まだ、あたりに気を張っていた蓮が、慌てて、振り向いた。
「お待たせして、すみません! 今、行きます」
 さらに、気を張った、蓮の耳に響いたのは、しかし、慌てた、女性の高い声だった。もちろん、殺気の欠片もない。宮内で、いくらでも、響いていたような声だ。
 そして、毒気の抜かれた蓮とまじまじと見つめる鈴の前に、現れたのは、青い髪と、青い瞳の、使用人らしい女性だった。
「廻子お姉ちゃん!?」
「鈴様!! 立派におなりになられて……」
 鈴が、丸くて、大きな目を、さらに、丸く、大きくして、叫ぶと、青い髪と、青い瞳の女性、廻子も、青い目を潤ませて、叫んだ。
「どうして、廻子お姉ちゃんが、こんなところにいるの?」
 廻子が口を開こうとした時、カツカツと金属音が響いた。
「こんなところではなんですから、どうぞ、お上がり下さい。主も、お待ちかねです」
「主って?」
 膝を付いて、蓮と鈴を招く廻子に、蓮は、そう聞いた。
「はい。楽歩様です」
 蓮と鈴は頷いた。そして、楽歩の屋敷へと、踏み入ったのだ。

リンとレンが好きです。公式設定も、双子のボーカロイドっていうのも、美味しい設定だと思います。
音感は、さっぱりですが、音楽は好きです。
詩は書きますが、私が、歌詞を書くと書きにくくなりそうな気がしますので、とりあえず、リンとレンメインの小説を書きたいと思います。
歌詞も、そのうち、上げます。

ちなみに、名前は、和沙と書いて、なぎさと読みます。わかりにくくて、すみません。

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