雪蟲
この手を伸ばせば届いた
あの子は私を見ていた
窶れた躰右手には押花
雪蟲が泣いた
鈍色の雪遥か彼方月明かり「幽玄」は「幻」 (何も知らない)
このまま消えてしまえたとえ恋しくとも愛しくとも (何も分からない)
無機質の雪全て壊せ毒の雪「有限」は「争い」 (何も見えない)
このまま溶けてしまえこんな悲しきもの醜きもの (何も感じない)
氷のように
いつから人を愛してた
いつまで人を愛してた
いつしか人を憎んでた
いつしか独りに慣れてた
あの子は元気でいますか?
私を覚えていますか?
今でも恨んでいますか?
押花無くしてませんか?
混濁の川流れ着いた業の海「無限」は「幻」 (誰も知らない)
このまま落ちてしまえ深く傷付けてた苦しめてた (誰も信じない)
不浄の光人を壊す死の光「夢幻」は「争い」 (誰も要らない)
このまま朽ちてしまえこんな悲しきもの醜きもの (誰も愛さない)
あどけない空散るさよなら
季節外れの薄紫色の花
どうして忘れてたのこんなに溢れているのに
あの子に触れた温もりがほら
あの子がくれた温もりがほら
鈍色の雪人を憎み過ちを犯したこの手が (何も知らない)
許されるなら強く強く抱きしめたい「触れられない」 (何も分からない)
無機質の雪全て壊す毒の雪私の右手は (何も出来ない)
誰かの為に生きる日々を恐れただけ「夢見ただけ」 (血を流しているのに)
それだけなのに散る花弁
その手を伸ばせば届くわ
その子はアナタを見てるわ
「抱き寄せ眠る幸せに気付いて」
雪蟲は泣いた
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