駅前。



私は配られている号外を無意識に取った。



そこに載っていたニュースは。



―今日から全てを、逆さまにします。



駅前は謎のニュースによって、不穏な空気に包まれていた。



その時。



歩道に、トラックが突っ込んできた。



それから次々と、乗用車が歩道に突っ込んでくる。



私は必死に逃げた。



歩道と車道、逆さまになったってこと?



次に起こったのは。



大量のパトカーが姿を現し、何人もの警察官がパトカーから出てくる。



そして。



民間人に、片っぱしから手錠をかけていく。



「・・・・・は?」



何が起こっているのか。



この人たちに、罪があるとでもいうのだろうか。



やがて警察官は、私に歩み寄る。



「や、やめ・・・・て・・・。」



しかし当然逃げる事は出来ず、手錠をかけられた。



「なん・・・・でよ・・・・。」



私はパトカーに乗せられた。



乗せられる直前、警察官の口元から、こんな言葉が聞こえた。



「すまない。」



「・・・・・え?」



何も分からないまま、私・・・リンは、収監されてしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

逆様遊戯

オリジナルストーリーです!!!

閲覧数:81

投稿日:2012/10/27 10:54:44

文字数:512文字

カテゴリ:小説

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