じゃあねの後すぐ
話しそびれたことがないか思い返す
この前の面白かった出来事
誰かに言いふらしたかったけど
メッセージを送るほどでもないから
日記にそっと取っておく

埋め尽くす車内広告の隙間に話題を探す
黄金(こがね)の家々は等速で流れてく
昨日も眠れなくて
待ち合わせもギリギリだったから 眠たくなる
こんなに人がいるのに 二人きり 同じ景色を見ている
降りる駅のアナウンスで黙ってしまう
次の約束をしよう

頬に触れると笑うところ
離れた瞬間から勝手に美化されてく思い出は
あと何年もすれば
嫌なこと全部寄せ返す波に削れて
小さくなったガラスの欠片みたいに綺麗かな
でももう透き通りはしないか


話しそびれたことがないか思い返す
ああそういえば、いや なんでもなくて
どうせまた来週も会えるのに
いつも言いかけて言葉にできない秘密を思って悲しくなる

他愛ないやり取りを繰り返す
話すには短くて 沈黙には長い時間 積もる度に
知ってることも 知られてることも増えて
最初と違うところも沢山あるのに
それも含めてそのままで

「言えないことがあってもいいかな?」

「私にもあったらどうする?」って、ずるいよ

触(ふ)れたらどんなだろって想う時間
ふっと息を止めた 間際の気持ち 留(とど)めたくて
続く線路は降りてしまうけど
この心にその前もその先も知る日は来ないけれど
こんな時間が大事だよって言わせて

何を話そうかまとまらないままで
ただおはようが聞きたいから 今日も起き出してく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

また言えなかった

たまには日記のように、友達と電車で帰ったときのことを書いてみました。

閲覧数:97

投稿日:2024/05/12 23:28:03

文字数:648文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました