一昨日。


潰えた。
そんな気持ちで過ごしているのは、
きっと蜒だけじゃない。
明日には晴れる。
そう思えたのは一昨日までの閾ェ蛻。
言葉にしたいが言葉その物が足りない。
存在する語彙より感情の数が上回る。
ありったけの言葉をホチキスに留めて、
読み返せば脱字ばかり。
一人称は全て文字化けしている。
蜒だけの歌詞なんてない。
都合のいい被害妄想に嫌気が刺した。
全て言い訳にして盗んでいたのは、
お前であり、蜒戊?霄ォでもあった。
その癖君にしか出来ないなんて言葉は、
痣ができるほど叩きつけられた。
その傷がどこか気持ち良くて、
隠すように修正液を塗りたくる。
そうして破り捨てた紙切れ。
白紙、まだ使えたのに。
ボロボロで歪んだ白いだけの紙が?
凶器に餌をあげる。
召し上がれ。
美味しい?
真っ白な記憶を粉々に食べるその機械が、
大好きだった。

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一昨日。

消えた一人称。

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投稿日:2020/10/14 06:21:10

文字数:377文字

カテゴリ:小説

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