
『紅のレクイエム』
枯れた花の色を問われたら
僕はなんて君に答えるのだろう
にじむ血潮燃えゆく翼は
きっと僕の罪を焼いてはくれない
真っ赤に染まる僕の手じゃ何も触れない
そして君への愛さえ僕は守ることすらもできなくて
今撃ち込まれたバレットよりも突き刺さるこの痛み
今はもういない君のこと この恨みを空に叫んで
流れる血をそのままにして包み込む闇の中
いくらこの手を伸ばしてもあの過去には戻れ
ない
夢の中で笑う君の声
たとえ幻でも信じていたくて
時はすでに終わりを刻んで
闇の中で僕は君を探してる
歪んだ空の向こうには光は見えない
そして君からもらった愛でさえも返すことできなくて
今流れていく時間の波にさらわれて溺れてる
守るべき者失った騎士にはもう剣はいらない
この命が果てても君を守り抜くはずだった
だけど誓いを守れないなら命も果てゆこう
真っ赤に染まる僕の手じゃ君はつかめない
こんな理不尽な世界の中咲いた美しい一輪華
ただ君を焼いた戦火を僕は消すこともできなくて
生きる理由を失った僕もすぐに会いに行くから
この身を焼く業火は僕に下されるべき裁き
そしてもうすぐ君の元へと命よ果て逝こう
00:00 / 04:11
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想