蜜柑
作詞・作曲 いもひっと
汽車の走る音は心を急かして
いつかまた会う故郷を背に往く
楽しかった日々もこの風景も
巡り流され離ればなれになる
ふわり蜜柑の香りかおる
夢とうつつがキスをした
避けることなど出来はしない
もう決めたことよ
蜜柑の木のように鮮やかな実をつけ
天に届くまで
たとえ寒空に凍えても
振り返りはしないわ
汽車に揺られているこの蜜柑たちは
今の私といままでの私たち
二度と会うと知れぬ弟たちに
秘めた言葉とありがとうの気持ち
ふわり蜜柑を窓から投げ
私は過去とキスをした
懐かしさを切符に込め
強く握ってく
蜜柑の木のように青空に飲まれず
地に伝わるまで
たとえ未熟だと言われても
恥じたりはしないわ
いつか巡り会う人達とその未来へ
いつか帰りゆく場所とその想いへ
いまは戻れない大切な人のために
いつも想ってる 君を
ふわり蜜柑の残り香だけ
汽車にはただそれだけが
黒煙に蝕まれていく あぁ
蜜柑の木のように鮮やかな実をつけ
天に届くまで
たとえ寒空に凍えても
振り返りは……
蜜柑の木のように青空に飲まれず
地に伝わるまで
たとえ未熟だと言われても
恥じたりはしないわ
いつか巡り会う人達とその未来へ
いつか帰りゆく場所とその想いへ
いまは戻れない大切な人のために
いつも想ってる 君を
汽車の走る音は心を急かして
いつかまた会うふるさとを背に往く
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