降り続く雨の中ひとり立ち止まり
足元の水溜りを蹴った
揺らめいた水面に写る幼い日
面影は歪んで溶けてしまった

独りきり雨宿りの僕に
「いっしょに帰ろ」
誘った君の傘に飛び込んで
何も言わず黙ってた君が見つめる先に
割れた雲の隙間差し込み始めた光

君と僕とずっとふたりで見つめていた虹
眩しさに目を細め笑い合いながら
何も知らず知らないままに出会った僕らは
閉じた傘 伝う水 気づきもしないで歩いてた


巡り行く時の中ふいに気がつくと
足元の地面ばかり見てた
打ちつける雨粒に浮かぶ柔らかな
微笑みは霞んで消えてしまった

独りきり抱え込んだ君に
「大丈夫だよ」って
たった一言言うべきだったのに
何も言わず黙ってる僕にいつものように
別れを告げて手を振っていたさいごの笑顔

君と僕とずっとふたりを隔てていく虹
眩しさに目が眩み背を向けたままで
全て知った知ってしまった醜い僕へと
突き刺さる雨はまだ虹を遠くへと閉じ込める

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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雨の向こうの虹へ

応募用です。

閲覧数:99

投稿日:2015/05/28 23:07:21

文字数:414文字

カテゴリ:歌詞

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