カーテンが揺れて 朝焼けが覗いている
空の彼方 惹かれて 立ちつくしている
引き戻さないでくれよ このままでいてくれと
微かな声が聞こえた あの海の向こうから

海よ お前のその眼の中に匿ってくれないか?
閉ざされた部屋からは届かない さあ、眼を閉じろよ

嗚呼 今きみは水の底 静かに開いた目から涙が落ちていく 
向こう側へ伸ばした手で あの鳥を掴まえて


電車に肩を預けて ずっと眠り続けている
線路を辿り続けて あの日に帰りたくなる
引き戻さないでくれよ このままでいてくれと
微かな声が聞こえた あの海の向こうから

魔法はあった 瞼閉じても信じられるんだ
空白を埋め続けていても変わらない さあ、鍵を開けろよ

嗚呼 今きみは眠りの底 身体の全てをほどいていく
約束は傷だらけの痕 雨になって降っていて

海岸に打ち上げられた魚の目がまだ白く
衝突する光に包まれてまたどこかへ繋がるのだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

海彼-カイヒ-

ボツ的な歌詞です。(半年くらい前に書いた)

自分を兄と慕ってくれる若き音楽家に向けて、この歌詞を。

兄という問題児の平穏祈願として、この日に。

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投稿日:2022/06/08 08:01:39

文字数:401文字

カテゴリ:歌詞

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