夏色に 今 ふたり溶けていく
ぼくらを 何のドラマにもせずに
八月は流れてく
二度と見れない あなたの瞳は
淡く 青く
「ほら、輪郭も失うほど思い出の私を殺して」
ねぇ、きっと今もまだ愛してる
グラスが音を立てる 目を醒ます
サイダーが揺れている
少し広く感じる 狭い部屋
あぁ、君を想う
-
ぼくにとっては憧れで、君にとっては戯れの。
そんな関係が、何のメロドラマにもならず暮れていった。
教室という区切られた箱の中での距離は何も変わらないけれど。
意識的にかたどられた無意識さを持って、
君の瞳の青にぼくの姿が混じることはもうない。
数度君が訪れただけで、こんなにも”不在”でいるぼくの部屋。
残された拒絶の言葉を約束にするために、いつかの思い出を反芻する。
-
もう 夏が往く
夕立に濡れたシャツ
言葉はいらないで笑う
ほら、輪郭も失うほど思い出の私を殺して
「ねぇ、きっと今もまだ愛してる」
サマーインマイサマー
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