『妄想の凶弾』
非現実、空想をあるように語り続け　都合のいい空虚な嘘を偽りの言葉で塗り固め
放たれた凶弾に今日も私は射抜かれる
戦うこともできなかった　抗うこともできなかった
毎日違う弾が今日も私の心臓射抜く
戦いすら諦め　寝て起き射ぬかれ眠る毎日
それが義務で当然あるかの如く私は今日も生贄

戦う力も逃げだすこともできないまま撃ち抜かれることに麻痺した私は空虚なお人形
お人形は傷つけることができないのに
『傷つけられた』という空想の凶弾をまき散らされて
私は私の知らない身勝手な罪が今日もまた増えていく

どうにもならないよ、もう連鎖断ち切れないよ
身勝手な妄想は毎日私を殺してく
私の助けてのサインは普通の身勝手にされるのに
妄想の凶弾が正義にされるのはどうしてなの？


生きること、いや、存在することすら罪だとされている私が
私で生きていくことを否定されている毎日に酷く慣れすぎて　当たり前と思ってた
妄想の普通が正義で、人形の望みが悪だと決めつけられてしまっている世界に
私は慣れすぎて
壊れてしまった魂の欠片に追い打ちをかけるように
妄想の凶弾が追い打ちをかけてくる

最後に残った欠片が願った『逃げたい』と、強く願った
悲しい涙が降りすぎて沈んでいた魂の
『普通に』『生きたい』『ここから』『逃げたい』…『助けてよ』
妄想の凶弾が私を射抜くなら
諦めていた『ヒト』になって逃げるよ、私は
世界が私を悪だと言っても　そうでないと人になれないから
苦しんで叫んでいた私が　いつか心から笑えるように
願って逃げ出すよ　妄想の凶弾から
戦うことはコワイヨ　逃げることはもっと怖いよ、壊されていくのはもっと嫌だよ
痛いのは、恐いのは、辛いのはもう嫌だよ
私は人になりたい、人として生きていたいよ
世界が私を悪だと決めつけても　私は生きていたいから
人になりたいから　逃げるよ
私が妄想の呪縛から解き放たれて　いつか心から笑えるように
願って逃げるよ　狂った妄想の凶弾から