ミクさん探し3日目の朝、寝袋に入って寝ていた私は、KAITOさんの大きな声で目が覚めた。
「ミクー。ミクー。」
私の目に映ったのは、青白い空に青緑の長い髪。
ミクさんは、多くの荷物を抱えて、空を大きく横切っている所だった。
「ミクー。」
「ミクさーん。」
声を張り上げる私達。
「ミクー。帰ってきてくれー。」
「いえ、帰っている所ですよ。あれは。」
「ミクが帰る前に、あの巨大きのこを何とかしないと。」
「その隣にある、大きな瓶も気になりますね。」
私達が話している間に、ミクさんと食材達は見えなくなってしまった。
「ああっ、ミクがー。」
「新作料理確定ですね。」
「大きなきのこ。」
「怪しげな瓶。」
「野生ネギ。」
「正方形のさつま芋、でしょうか。」
「ミクの頭の上にあった、大きな袋の中身は何だろう。」
「分かりません。でも、大収穫だったみたいですね。」
私達は大きく溜息をついてから、これからの事を考える。
ミクさんは、あの食材達を運び終えたら、嬉々として新作料理を作り出すに違いない。
新作料理と聞いて喜んではいけない。
料理が得意では無いミクさんが、誰も見た事の無いような料理を作るのだ。
そして、此処(ここ)にいる彼と私が、得体の知れないミクさんの新作料理を「美味(おい)しく」頂く事になるのだ。
「もはや、手遅れか。」
「帰りましょうか。」
「いやだ。僕は、ここに住む。」
「ここには、葱(ねぎ)しかありませんよ。」
「葱とミクの新作料理なら、葱を選ぶよ。僕は。」
何気に酷(ひど)い事を言うKAITOさん。
もっとも、彼は此処(ここ)に留まる事は出来ない。
なぜなら、此処にはアイスクリームは無いからだ。
その事を指摘すると、彼は途端に帰る気になった。
「早く帰ろう。今すぐに。」
帰宅早々、ミクさんの新作料理を食べる事になってしまったら、私達の身と心が持たない。
到着直後は普通の料理を食べたいと願いながら、彼と私は、長い帰宅の途についた。
ミクさんが新作料理を作る時。第4楽章
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「ミクさんの隣」所属作品の1つです。
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