「大好きだよ」
どうしても伝えたかった


「悩みとかなさそうだよね」
慣れてしまったその言葉 別に気にしてなんか無いけど

「そんな人いるはずないのにね」
彼はそう言って僕を見た

どうしてだろう 涙が止まらないんだ

校舎の片隅 桜が見える この場所で
抱えた「好き」(おもい)をそっと閉じ込めて
「お前また来たのかよ」なんて言って
小さく笑う彼に僕もまた笑う

この時間が永遠に続けばいい そう思ってた


「もう少しで卒業だね」
誰かがそう呟いて 始まったカウントダウン

気付いてた でも気付かないふりしてた

心の片隅 混ざり合った 二つの思いは
不自然に僕をあの場所から遠ざけて
「好きになんかならなきゃよかった」なんて言って
どうしようもない願いを抱えたまま僕は


僕は胸ポケットに花なんかつけちゃってさ
君も似合わないスーツなんか着ちゃってさ
「卒業おめでとう」
笑顔だけはいつも通りなんて
そんなの


「ずるいよ」


校舎の片隅 いつも見てた 桜の木の下で
隠してきた「好き」(おもい)は今にも溢れそうで
滲んで揺れる風景 震える手足
やっぱり僕は どうしても どうしても


心の片隅 大きくなった この思いは
最後に僕をこの場所に連れ戻した
叶わない そんなこと分かってる
でも僕は君に伝えたかった

伝えたかったんだ


泣きじゃくる僕の頭を
柔らかく撫でながら
聞き慣れた優しい声で
君は言った


「ありがとう」


校舎の片隅 とある少年の 小さな恋の物語


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【鏡音レン】Little Love Story【曲・イラスト募集中】

初投稿です('ω')!

とある少年の小さな恋の物語。

イラスト・曲をつけて下さる方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いします。

閲覧数:140

投稿日:2012/08/20 20:50:34

文字数:650文字

カテゴリ:歌詞

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