天使は嗤った。キャハハ、と甲高く嗤った。天空から地上を見下して、人間の命の短さを嗤った。ラッパを片手に、教会で命の誕生を祝福するふりをして、これから訪れる無残な人生を嗤った。神の横で、人が地獄に堕とされていくのを嗤った。
 悪魔は泣いた。めそめそと泣いた。地獄から地上を拝んで、人間がまた一人地獄に送られてくることを泣いた。斧を片手に、来訪者を迎え入れて、これから彼らに訪れる暗い日々を泣いた。死神の横で、人の余生を幸せに出来ないことを泣いた。

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天使は嗤った

ふと思ったことを書きなぐった次第です。
大目に見てやってください。(切実)

閲覧数:116

投稿日:2018/11/21 19:52:48

文字数:223文字

カテゴリ:小説

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