仮「Lost Day」
肌を焦がす(こがす)強い日差しに アスファルトに陽炎(かげろう)が揺れる
乾く喉に潤い(うるおい)求めて 滴り(したたり)落ちる汗に
あの日の記憶 確かこの場所で 誰の気配も感じる事なくて
思い耽る(ふける) 喜びの声に 純粋無垢(じゅんすいむく)な笑顔に
巻き戻された世界で もう一度取り戻すの
つかめると信じた 伸ばす手は届かなくて
歪んでく時計の針 偽りの時間軸に
それでもすすんでく 遠い夏の記憶へと
時は流れ 寒ざめる風に 行き交う(かう)人の身も気も縮む(ちぢむ)
みぞれ混じり(まじり)の雪の礫(つぶて)が 弱った体(からだ)貫く(つらぬく)
思い出なんて そんなに大事? 答えは無くて背負って生きてく
明日は来るが 過去には戻らない 不条理な事だらけ
迫り(せまり)来る面影の渦(うず) 時空に旅する人よ
真夏でも真冬でも 私は存在するの?
悲しいけど 今を生きる 荒んで(すさんで)ゆく心の闇
重たい足取りは この先何処へ向かうの
巻き戻された世界で もう一度取り戻すの
つかめると信じた 伸ばす手は届かなくて
歪んでく時計の針 偽りの時間軸に
それでもすすんでく 遠い夏の記憶へと
嵐でも稲妻でも 切り裂いて(さいて)今この時を
無くした者なんて とうに忘れてしまったの
誰しもが 差し伸べて 叶わなかった日々をつかむには
何十年 何百年 何光年先の夢を見るの
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