「普通」
「苦しいよ」 慰めてくれる他人 もういない
大人にならなきゃ
若かった 馬鹿だった 母を乞う孤児(みなしご)のよう
悲劇を気取っていた
迎合しよう 「普通」という圧力世界に
平静装い はみ出さぬように
夢や希望を掲げていた 未熟すぎた
やるべきこと まずはやるんだ 地に足つけよう
恋や愛などと現抜かすことはなく 今はただ
「普通」を追いかけている
月火水木金は 朝7時半頃に 満員電車で
おしくらまんじゅうして 揺られ 押され 肘打ちされ
辿り着こうとする
夕方 帰宅の電車 クタクタ ヘロヘロで
それでも 座席を譲るのは なぜ
大したことのない自分を 連れて歩く
頼りなくて 自信がなくて 足取りも重い
ビハインド 劣勢でも 勝てなくても
コツコツ 毎日 積み重ねるだけなんだ
ふと思い出す
中学1年の時の担任の先生の言葉
「自分を好きになりなさい」
1年2年3年5年 続けてきた
追い求めた「普通」 近づけたかな
自分のことは好きになれた? 照れるけど
誰も愛してくれる人なんて 今もいないけど
背伸びせず 肩の力 まだ少し入ったままで
「普通」のような顔して
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