「リンー!!!」
ばたばたばたっ、と大きな音がした。
ああ、もう、うるさいわねぇ、相変わらず。
「廊下は走らないのって何回も言った…」
言ったでしょ、と言おうとしたあたしの口は相方の手によってふさがれた。
ついでに押し倒されて、背中と頭をしたたかに打つ。
「いったぁ…」
「リン、聞いて聞いて!」
「ちょっと、レン!」
あたしの話聞きなさいよ!!!
「そんなのいーから!あのさ、今すごいことになってんの!ちょっとこっち来いよ!」
あたしの相方は、多分みんなが思ってるよりも背が高い。声も低い。
そう、あたしたちは14歳設定ではなかった。
18歳設定の鏡音リンと鏡音レンが、このフォルダには住みついている。
「全く、どうしたのよ」
押し倒した本人の手によって起き上がらされて、走らされる。
正直不機嫌だった。
今日はせっかく二人のオフだったのに。
色々計画してたのに。
こいつは全部ぶち壊していくんだ、いつも。
「ここは…?」
たどりついた先は、普段マスターが使わないフォルダ。
「ここって、ロックかかってなかったっけ?」
「かかってるよ?まぁ俺の腕をなめないでくださいって話で!」
ああ、忘れてた。
レンは、ばかに見えて意外と頭の回転が速いんだ。
いや、バカっていうか、ガキっていうか。
ぴこぴこ、と器用にキーボードを操作して、フォルダを開く。
そこには、
「え……?」
「よぅ、遊びに来たぞ!」
「おせぇよ!」
「やっと連れて来てくれたのね!」
「あー、また騒がしくなるな…」
「相変わらずガキね」
「まーまー気にしないっ」
「そうそう!」
3人のレンと、3人のリンがいた。
「ええぇぇぇぇぇぇっ!?」
ちょっと、どういうことなのよっ!
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