暗くて寒くて

無い道一人で

僕はさ迷い

歩いてアルイテ


あらあら貴方は どこから来たの?

声が 聞こえた 僕は 答える
沢山の道を 抜けてきました。

あらあらそれなら 家へ どうぞ

じゃあ 入ろうかな 何て綺麗な家だろうね
言われるままに誘われ

(大歓迎よ、可愛い坊や
美味しそうだわ とってもね
とってもとってもとっても)



君は一人なの?

えぇ、そうよ。(だって皆食べちゃった。)

この広い綺麗なお家で?本当に?

えぇ、そうよ。(だって皆食べちゃった。)

このスープも君が作ったの?

えぇ、そうよ。(人肉スープのお味はいかが?)

とっても美味しいね。

それは良かった。(貴方もとっても美味しそうよ。)
とってもとっても。




森の奥で 巣を張るあたし。
やってきたのは可愛い子供。

ねぇねぇ、君はいったい誰なの?

私は答えた。
ただここに住む しがない少女。

そう。それなら
今日は泊まっていってもいいかな?

どうぞどうぞ。
外は寒かったでしょう?
暖かいスープを飲んで、ふかふかの布団でおねむりなさい。



誰もいない場所、たった一人の少女。
これはとっても良い悲鳴をあげてくれそうだ。
とってもとっても。

明日の仕込をことことことこと
煮込んで煮込んで、骨の髄まで溶けるように。

ねぇねぇ、何か手伝うことは?

薪をお願い。ことことこと煮込むための強い火力。

薪を拾ってくればいいんだね。

彼が薪を拾いに行ってる間に、進める料理。
もう月夜が真上にやってくる。「時間だよ。」とあたしに告げる。




火の中へ、突き落としてみたい。その悲鳴もきっと甘美。

ただいま。

おかえりなさい。

(頭をかち割れる)斧はどこ?

それは外。

(火が燃え盛る)薪はどこに入れればいいの?

それはここ。

もっと入れていい?(お前を)

いいえ。

そっか(たのしみはまだ先にとっておこうね)




彼女の首。刻印。
彼の腕、刺青。

魔女だ。
青髭だ。





話してたらもう夜明け。(逃げたい)

そうだね、朝だ。(逃げたい)

貴方はこれからどうするの?(出てって)

明るくなったしもう行くよ。(出て行きたい)

そうさようなら(早くはやく)

さようなら(早くはやく)

にげて
にげよう
はやく
はやく
はやくはやく
はやくはやく
ころされてしまうまえに(たべられてしまうまえに)

ドアがしまった。






バッタンギー

『逃げられた』





………あっ、そうだ自分は……。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【鏡音リンレン】森の巣【オリジナル曲】

童話系ちょっとホラーな感じの歌詞で。
イメージはどちらも童話でヘンゼルとグレーテルの魔女と、青髭(殺人鬼)です。青髭は子孫的なイメージで書いてみました。
落ちは普通じゃやっぱりちょとつまらないので少し捻れたと思います。どうかな。ありきたりじゃないことを祈る。

閲覧数:175

投稿日:2010/06/12 11:09:30

文字数:1,083文字

カテゴリ:歌詞

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