楽しさを孕んだ
宙に浮く紙風船
手を伸ばしそこねて
空を切った 風が吹く
悲しみを孕んだ
心は黒い墨みたいな色
元に戻そうとして
白を混ぜた 灰色になった
あー夢は夢で終わって
結局そうだねって笑う
あー誰かの悲しみも
あたしにはわからないまま
地の底に沈む
嬉しさを孕んだ
誰かと誰かの恋路
その道を塞ごうとする、あたし、嫌な女
切なさを孕んだ
想いを繋ぐ紙風船
それを潰したくて
二人の関係を引きちぎった
あーこれは夢でないよ
結局は実際の話
あーあたしの悲しみも
あなたにはわからないまま
想いを孕んだ
あたしの紙風船
手を伸ばしそこねて
空にはばたいていった
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kurogaki
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