風待ちの花

投稿日:2019/08/17 20:37:19 | 文字数:540文字 | 閲覧数:3 | カテゴリ:歌詞

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風待ちの花

飛び立つ鳥の群れ
重なり合う羽音
鈍く揺れた空
斜面の追い風
海沿いの細道
白い石畳
花籠を抱いた
幼い細い腕

振り返り見上げた空
白壁の家 遥か上で
羽ばたく
まだ遠く まだ遠く
飛ぶ鳥を見ていた
つのる思い
吐き出せない言葉
高く まだ高く
積み上げたまま

海風 花びら ひとひら
晴れ渡る青空
あと何度目の風で 飛べるかな
広げた両腕
あの羽を真似て
叶わずとも 届かぬとも
つま先を伸ばして

風の運ぶ息吹
やっと聞こえた
かすかな呼び声
足もとにひとつ

石畳の道
深く根を張って
石の上に咲いた
小さな花の声

辿りゆく細い声の先
自分の奥に息づくもの
忘れていた
そういつも そういつも
息づいていたもの
大地を踏みしめて立つ力
強く そう強く
この細い脚でも

広げた小さな手のひら
羽は持たなくとも
掴める
いつか上昇気流でも
足もとには
いつもと変わらぬ石畳
見上げれば
涙溢れそうにきれいな空

海風 花びら ひとひら
繰り返し種を蒔き
やがて
石を割って咲き誇れ
一歩ずつ こうして
遥かな石道を
迷わずに歩き出す
その花を辿るように

翼の遠い影
高く抜ける空
広げた細い腕
西日の石畳
一陣の海風
道端の花籠
舞い上がる花
風にのる花

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