「聞け!この美声!」
…ひどい滑舌は無視の方向で
下剋上3【自己解釈】
一体どのくらい走ったのだろう
とても恐ろし…いや、可愛い僕の姉弟の魔の手から逃れてもう随分経った気がする
足元がおぼつかない
歌って踊れるったってボーカロイドは本来歌を歌うためにプログラミングされてるわけであって、こんな長時間の全力疾走に耐えられるようにはできていないらしい
でも走らなければ…
何かに、って言うか僕によく似た黄色い魔王に追い立てられている気がして不安でならない
「はぁ…あの歌舌が回らなくて困っちゃうな…
何言ってるか聞き取り辛かったもんなぁ…」
艶やかな緑色の髪を風になびかせ、ミクは浮かない顔でスタジオから姿を現す
紅の右頬頬に白い手を添えては、物憂げにはぁ、と溜め息を漏らす
「ミクねe〇※×★∇@◆§!!!」
「え、うわ。レン!」
両手を前に突きだしミク姉に飛び付かんばかりの勢いでミク姉に向かって突っ走る
すがるように白い手首を掴むとミク姉は驚いたように目を見開いた
「聞いてよ!
リンが@★〇※∇で
×〇@◆〇×ω∩§して
下克z°ω°@×〇ω◆∩!!!」
僕は必死に今までの経緯をミク姉に説明する
ミク姉は最初こそキョトンと僕を見つめてるばかりだったが、言いたいことを察してくれたのかにこりと可愛らしく笑った
「ありがと。レン!
なんだか自信湧いてきたよ」
…え?
なんか若干…いや、かなり会話が噛み合っていないような…
まず僕は救いを求めて一連の事情を説明してただけであって、ミク姉に自信を持ってもらうようなことしてないわけで…
にこにこと僕に笑いかけ続けるミク姉を今度は僕がキョトンと見つめる
するとそれを感じたのかミク姉も同じようにまたキョトンとした顔に戻る
「…え、今のって滑舌が上手くいかない私を励ますためにより悪いものを見せてくれたんじゃ…」
の・・・・
Noォォォォオォオオオ!!!
僕は頭を抱えて後ろ向きにのけ反って頭の中でそう叫ぶ
僕の必死の状況説明はどうやら伝わってなかったらしい
ミク姉は違ったの?ごめんね?なんて言いながらオロオロとしている
「そそっそうじゃなくてね?!聞いて?僕の微…いや、美声を!!」
がっちりとミク姉の肩を掴んで至近距離で必死にそう言うと、ミク姉は(若干口元引き攣ってたけど)コクンと頷いた
滑舌酷いかもだけど…それは無視の方向で。
…っていうか頑張って解読してくださi((ry
「実は、僕は今ある魔王に命を狙われていまして。」
至って真剣にそう言うも、ミク姉はまだ要領を得ない顔をしている
「ま、魔王…?」
「うん。
そして魔王は僕にある命令をしたんだ」
そう。
先代、つまりはミク姉筆頭とするアイスにお酒な方々に下剋上を叩き付け、
我らが鏡音が一花咲かせる…という大義名分を果たせ、という命令を。
「…そんなわけだから、ミク姉。
悪いことは言わない
僕の命の為に倒されてくださ……」
「何してんの…?」
凛としたよく通る可愛らしい…以上に刺々しい冷たい声に、僕は恐る恐るそっちへ首を捻る
目線の先には
「リン…」
とても恐ろしい、僕の姉弟
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