地球は水槽だ 狭くてビョーキも蔓延
世の中の大半が気がふれてるか無関心で
愛国憂国を叫び道に溢れるデモ隊の足の下で
アスファルトに咲いた花がぺちゃんこに潰れていった

正義の実現のためには多少の犠牲は必要だと

幸せと呼ばれる 限られたパンを取り合う
誰かと分け合えば増える裏技を知らずに
誰もが端末を軸に自分のことしか考えていない世界
“心”や“命”より、カネの方が優先されんだってさ

「人間は愚かだ 有害な生き物だ滅ぶべきだ」
そう叫ぶカミサマの下僕はたくさんいる
だけど、自分がその“人間”に入ってるってことまで
考えてるヤツを見たことがない

献身も覚悟もする気ないくせに
“愛”なんて言葉、その口で吐くな
電気仕掛けの乾いた仮想と矛盾に穢されて
嘘つきで汚れた世界 こんなもの嫌いだ、嫌いだ


“正当化”を覚えて 子供は賢くなる
視野を狭めて自分だけ生かすのが正しいと知る
道端に一つだけ捧げられた枯れた花束
ちょっと前に誰かが、他人(ひと)を助けようとして死んだんだ

泣いて「見習いましょう」とか言ってもすぐ忘れ去られる
くすんだ花はまるでこの世へのお別れのようで

他人に命まで懸けて殉じるような奴を
イマドキの賢いヒトは馬鹿だって笑うんだろう
それでも、そんなヤツほどそいつの背にすがって生きている
おかしな理(ことわり)だね

抜け殻の言葉が世を闊歩して
形だけ真似た道徳が人を食ってく
“優しさ”も“正義”もみんなみんなエゴに入れ替わっちまった
いや、最初からそうなんだけど やっぱ違うよね?こんなの


自己中ばかり繁殖する クズみたいな世界
それを壊したいと思うほど、自分も冒されちまった

“誰かのため”なんてかっこ悪いって
流されるままの弱い自分がいる
不条理なヒトを憎んでそれならみんな死んじゃえって
だけど自分は別だって 思う心がある

優しさにもまた見返りを期待して
無心に何か愛せた記憶がない
ねえ、教えてよ 胸に巣食うこの不毛で汚い感情を
棄てればこの世界をもう一度、愛せるようになるかな?

くだらない世界にはくだらない夢を
血の通う心の咲かせた花束を
傷ついてもいい、分け合うこと人類が再び覚えたなら
この世界は今度はちったあマシになるだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Goodbye, the loveless world. ~くだらない世界に花束を~

誰も彼も自己中で乾ききった世界。自己犠牲を払うほどの正義や愛が美徳だったのは今や昔。
それでも自分が古い道徳にしがみつくことで、「人」を肯定し「この世界」にノーと言う。そんな感じの詩です。上手くまとめられませんでしたが。

前作の余波が残ってて突貫で仕上げた深夜&一時間クオリティ。
この詩自体が若干頭おかしい人の作った自己満足の塊である、という事実は否めません。

閲覧数:146

投稿日:2015/09/22 04:31:22

文字数:945文字

カテゴリ:歌詞

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